水のコラム
つまりやすいトイレの特徴とは?つまりを繰り返す場合の対処法とあわせて解説!
トイレが何度もつまってしまう場合は、つまりやすいトイレを使用しているのかもしれません。
つまりやすいトイレの特徴を把握し、繰り返すつまりを改善しましょう。
繰り返すトイレつまりでお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
つまりやすいトイレの特徴4選
トイレがよくつまるという方は、もしかするとつまりやすいトイレを使用しているのかもしれません。
つまりやすいトイレには、以下のような特徴があります。
- ●節水タイプのトイレ
- ●タンクレスのトイレ
- ●古いトイレ
- ●トイレタンクに物を入れている
- ●家が高台にある
節水タイプのトイレ
節水タイプのトイレは、一般的なトイレよりも流れる水が少ないのが特徴です。
流れる水が少ないと、トイレットペーパーや排泄物がきちんと排水管まで流れず、つまりやすくなってしまいます。
節水タイプのトイレは節水、節約という面ではメリットがありますが、流れる水の量が少ないためにつまりやすくなっているという点に気をつけましょう。
タンクレスのトイレ
一般的なトイレは、水を流す際にトイレタンクに貯蔵された水を使いますが、タンクレスのトイレは水道管から直接水が流れるため、水圧が弱いのが特徴です。
そのため、タンクレストイレを設置する際には、十分な水圧が得られるかを確認することが大切です。
タンクレストイレはスペースを取らず、スタイリッシュなデザイン性が人気ですが、水圧が弱い点に注意しましょう。
古いトイレ
古いトイレは長年の汚れが蓄積されており、つまりやすくなっているのが特徴です。
定期的に掃除をしても、排水管内のひどい汚れは高圧洗浄をしないと取れません。
また、家の排水管の寿命は15年〜20年程度といわれており、長年使用していると変形や構造の変化により、つまりやすくなることがあります。
トイレタンクに物を入れている
節水のため、トイレタンクに水が入ったペットボトルを入れてかさ増ししている方もいるかもしれません。
しかし、トイレタンクに物を入れていると、流れる水の量が少なくなってしまい、トイレットペーパーや排泄物が排水管まできちんと流れきらず、つまりやすくなってしまいます。
確かに節水効果はありますが、つまったり、タンク内でペットボトルと部品が引っかかって故障したりすると、節水した金額以上の修理費用が必要になるでしょう。
トイレタンクに物を入れるのはやめましょう。
家が高台にある
家が高台にある場合、排水経路が長くなるため水圧が弱くなります。
また、マンションやアパートの高層階、一戸建ての2階以上のトイレも同様に水圧が弱く、つまりやすくなっています。
特に2つ以上のトイレがある戸建てでつまりが起こった場合は、使用していないトイレに逆流するおそれがあるため、注意しましょう。
トイレつまりを繰り返す場合の対処法
繰り返すトイレのつまりには、以下の方法で対処しましょう。
- ●流水量を調節する
- ●トイレを交換する
- ●トイレットペーパーの使用量に注意する
- ●マンホールや排水管を点検する
流水量を調節する
トイレのつまりが何度も起こる場合、流水量を調節しましょう。
一般的なトイレのタンク内には、オーバーフロー管に不具合が生じた際に余分な水を排出する管があります。
トイレタンクに貯蔵する水の標準水位は、管の先端部分から3センチほど下だといわれていますが、つまりが頻繁に起こる場合は標準水位よりも低くなっているかもしれません。
トイレつまりを繰り返す場合は、トイレタンク内の水が正常であるか確認しましょう。
また、フロートバルブやボールタップの浮き球の破損や劣化によって流水量が少なくなっている場合は、部品の交換が必要です。
トイレを交換する
使用頻度やメンテナンス、使用状況によって異なりますが、トイレの排水管の寿命は、おおよそ10年〜15年といわれています。
寿命を超えているトイレで、頻繁につまったり、悪臭がしたりする場合は、トイレを交換するのがおすすめです。
新しいトイレは、古いトイレに比べてメンテナンスや掃除がしやすく、素材の変化や水流の工夫によってランニングコストも削減できるため、さまざまなメリットを実感できるでしょう。
トイレットペーパーの使用量に注意する
トイレットペーパーは本来水に溶けるものですが、一度に流すトイレットペーパーの量が多すぎるとつまることがあります。
流れるトイレットペーパーの量が排水口に対して多く、つまってしまうためです。
ダブルを使用している場合は、特につまりやすくなっているため、使用量に注意が必要です。
トイレットペーパーをたくさん使う場合には、こまめに流すなどして、一度に流す量に気をつけましょう。
マンホールや排水管を点検する
トイレのつまりが繰り返される場合、家の外にあるマンホールやトイレから屋外につながっている排水管に原因がある可能性があります。
マンホールの中が破損している場合、トイレットペーパーや排泄物が引っかかりやすく、一度つまりが解消しても根本的な解決がされない限り何度もつまるでしょう。
引っかかってすぐには異常は見られませんが、数ヶ月使用しているうちにトイレの水位があがったり、ゴボゴボといった音が聞こえるようになったりと、異常が見られるようになります。
トイレがつまったり、水位が高くなったりと異常が見られたときは、マンホールや排水管を点検してみましょう。
トイレつまりを放置するとどうなる?
しかし、トイレのつまりを放置していると、以下のようなトラブルが発生するおそれがあります。
- ●便器の水が溢れる
- ●自力で修理できなくなる
- ●トイレが故障する
便器の水が溢れる
トイレのつまりを放置していると、便器の水が逆流して溢れることがあります。
トイレの水には多数の菌が含まれているため、トイレの外に溢れ出すと、非常に不衛生です。
万が一ペットやお子さんが溢れた水を舐めてしまったら、お腹を壊したり、病気になったりするおそれもあります。
軽度なつまりでは便器の水が溢れることはないため、つまりが生じたら放置せずに早い段階で解決するようにしましょう。
自力で修理できなくなる
つまりは放置していると、どんどん悪化していきます。
軽度なつまりであれば自分で対処できることもありますが、放置することによってつまりの原因がさらに奥へ流れていき、完全につまってしまうと、自分では修理できなくなってしまいます。
また、業者に依頼した場合でもひどいつまりの場合、修理費用が高額になってしまうでしょう。
業者に依頼する場合でも、つまりの症状が確認されたらすみやかに対処することが重要です。
トイレが故障する
トイレのつまりを放置しておくと、トイレの水が溢れて溢れた水が電気系統に触れたり、固形物がつまった場合には便器を傷つけたりして、トイレが故障するおそれがあります。
トイレが故障してしまうと、つまったときよりも高額な修理費用が発生します。
不具合が生じたらすみやかに修理業者に依頼しましょう。
マンションの住人は特に注意!
トイレのつまりを放置しておくと、以下のようなトラブルが発生するおそれがあります。
- ●他の住人の部屋もつまる
- ●他の住人の部屋に漏水する
- ●保険が適用されないおそれがある
他の住人の部屋もつまる
マンションでトイレのつまりを放置していると、他の住人のトイレもつまるおそれがあります。
マンションは他の住人と排水管を共有しているため、1つのトイレがつまると、他のトイレも連動してつまることがあるためです。
自分はつまりを起こしていないにも関わらず、トイレが使えないとなれば、相手は非常に迷惑するでしょう。
マンションの場合は自分や家族だけでなく、他の住人にも迷惑がかかるため、早急に管理会社や大家に相談しましょう。
他の住人の部屋に漏水する
2階以上に住んでいる場合、トイレのつまりを放置すると、下の階に漏水するおそれがあります。
漏水してしまった場合は自分の過失となるため、下の階の天井の修理費用も負担しなければなりません。
水が溢れ出す前に管理会社や大家に相談し、万が一他の住人の部屋に漏水してしまった場合は、火災保険が使用できるか確認しましょう。
保険が適用されないおそれがある
他の住人の部屋に漏水してしまった場合、火災保険特約の個人賠償責任という保険が適用されます。
マンションの住人は、火災保険の個人賠償責任がついた保険への加入が必須になっていることが一般的ですが、火災保険に個人賠償責任特約がついていない場合は、他の住人の部屋への損害については保険がおりません。
補償内容がわからない場合は、保険会社に聞くか保険証券を確認しましょう。
まとめ
トイレが何度もつまるという方は、つまりやすいトイレを使用しているのかもしれません。
つまりやすいトイレの特徴を把握し、トイレ選びの参考にしましょう。
また、トイレがつまった場合はすぐに使用する必要がなくとも放置せず、すみやかに対処することが大切です。
特にマンションに住んでいる場合は、他の住人の迷惑になる可能性もあるため、十分に気をつけましょう。
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