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水のコラム

トイレ詰まり解消に使える薬品とは?原因別におすすめ薬品を解説

2021年01月28日 トイレのトラブル

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トイレの詰まりに効果的な薬品には、さまざまな種類があります。
詰まりの原因によって、効果的な薬品が異なることをご存知ですか? 
今回は、より効果的にトイレの詰まりの原因を取り除くため、薬品の種類と特徴、それぞれの使い方について解説します。

トイレットペーパーや排泄物詰まりには重曹+クエン酸

トイレの詰まりの原因として、もっとも多いのがトイレットペーパーや排泄物です。
通常であれば、排水管の中を問題なく流れていくもの。しかし以下のような状況では、途中で詰まって水の流れをせき止めてしまうことがあります。

・大量のペーパーや便を一度に流そうとした
・流そうとする量に対して、使用する水の量が少なかった
・排水管の中に汚れが溜まっていた

水に溶けるトイレットペーパーであっても、一度に流せる量には限度があります。この限度は、使用水量や排水管の内部の状況によっても変わってくるでしょう。

些細な出来事がきっかけとなり、トイレの詰まりが発生、汚水の逆流トラブルが発生してしまうケースもあります。ある日突然水が流れなくなるというよりは、少しずつ時間をかけて、水が流れにくくなったり異音がするようになったりする事例が一般的です。
何らかの異常が見られたタイミングで、薬剤による洗浄作業を行いましょう。

「トイレの詰まり解消用の薬品」と聞くと、非常に強い効果を発揮する、業務用の洗剤を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし私たちの生活の身近なところにも、トイレ詰まりに効果を発揮してくれる薬剤は存在しています。トイレットペーパーや排泄物による詰まりであれば、重曹とクエン酸を組み合わせて使用するのがおすすめです。

重曹は弱アルカリ性の性質を持つ物質で、タンパク質や油汚れに強いという特徴があります。クエン酸は酸性の物質で、尿石などのアルカリ性の汚れに強いです。
両方を掛け合わせると化学反応が起き、シュワシュワと二酸化炭素が泡立ちます。この泡によって、手が届かない排水管内部までスッキリ洗浄してくれます。詰まりの原因に働きかけ、溶けやすい状態にした上で一気に洗い流せるかもしれません。

清掃方法はいたって簡単で、150グラムの重曹をトイレの排水口に溶かしたあと、クエン酸100ミリリットルを投入します。泡立ち始めたら、40~50度のお湯をゆっくりと流し入れましょう。1時間ほど放置し、水がスムーズに流れるようになれば作業は完了です。

尿石詰まりには酸性の薬品

長く使用されてきたトイレの場合、尿石が原因で詰まってしまうことがあります。トイレが黄色く黄ばみ、落とせなくなっている場合はこちらの原因が疑われます。尿石汚れはアルカリ性の汚れなので、酸性の薬品を使って落としていきましょう。

クエン酸も酸性の物質ですが、頑固な尿石詰まりには効果を発揮しづらいことも。
トイレ用の酸性洗剤を使用するのがおすすめです。ドラッグストアなどで、尿石汚れに強いタイプを購入してみてください。

使い方はいたって簡単で、汚れが気になる部分に塗布し、ブラシでこすればOKです。特に男性用の小便器で発生する尿石詰まりに効果的です。

尿石詰まりが排水口の奥で発生している場合には、酸性の薬品を使っても、その成分を汚れに直接届けられません。こんなときには、より強力な尿石除去用の薬品・デオライトを使用しましょう。業者用の薬品ですが、シリーズには一部、一般消費者でも購入可能な商品もあります。

使用方法は、詰まっている排水口にデオライトを250グラム流し込み、15分~30分ほど放置し、水で流せば大丈夫です。
ただしデオライトは、尿石除去効果を高めるため、酸性の力が強い薬品となっています。便器周辺の床や壁紙、人間の皮膚や目に入ると、強い刺激となってトラブルを引き起こしてしまいます。

周囲を養生した上で、マスクやゴーグル、ゴム手袋を着用し、しっかりと換気をしながら使用しましょう。塩素系薬品と混ぜると、有害なガスが発生してしまいますので、こちらも十分に注意してください。

固形物詰まりには薬品使用不可

トイレの詰まりの原因として、意外に多いのが固形物です。

・子ども用のおもちゃ
・プラスチック製品
・メガネやスマートフォン

トイレに流してしまい、焦った経験がある方も多いのではないでしょうか? 
「この場合も強力洗剤でなんとかできたら…」と思いがちですが、残念ながら不可能です。強力な薬品を使っても、トイレ内部の固形物を溶かして押し流すことはできませんし、排水口手前で除去された汚れが固形物に付着し、さらにトラブルを悪化させてしまう可能性もあります。

固形物を落としたことが明らかな場合は、薬品を使用する前に修理業者を呼びましょう。物理的な方法で、詰まりの原因を取り除くのがベストです。

できるだけ早い方が、軽めの作業内容で済むケースも多いもの。「修理費用が発生してしまうし…」と悩む気持ちもわかりますが、放置は危険です。トラブルが悪化しないうちに、プロの手を借り手速やかな解決を目指しましょう。

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