水のコラム
髪の毛の詰まりを溶かす方法|おすすめの洗剤2つと予防策も
「気づいたら排水溝や排水管に髪の毛が詰まってなかなか取れない」
というような髪の毛の詰まりでお悩みの方もいるのではないでしょうか。
髪の毛の汚れは放置するとさまざまな汚れと絡まり、薬剤を使用しても一度では除去しきれないくらいの強固な汚れになってしまいます。
以降では、この髪の毛の詰まりを溶かす方法とおすすめの洗剤、予防策について解説します。
排水溝の髪の毛を早く取り除くべき理由は3つ!
排水溝の髪の毛を早く取り除くべき理由は3つあります。
- 1.悪臭や害虫が発生する
- 2.排水管が詰まり水の流れが悪くなる
- 3.石鹸のカスが付着して粘りが出る
髪の毛汚れが引き起こすリスクを一つずつ解説します。
悪臭や害虫が発生する
排水溝の髪の毛を放置すると皮脂汚れや石鹸カスなども一緒に蓄積し、悪臭や害虫が発生します。
排水溝の汚れから雑菌が湧くと臭いが発生します。
また、チョウバエという虫が排水溝の汚れから発生するヌメリを餌にしているため、チョウバエの大群の発生にも注意が必要です。
排水管が詰まり水の流れが悪くなる
髪の毛が排水溝や排水管に詰まると水が流れる面積が狭くなるため、水の流れが悪くなります。
また、抜けた髪の毛が溜まることでヌメリ汚れが発生し、排水溝の目皿や受け皿を詰まらせることも水の流れが悪くなる要因のひとつです。
石鹸のカスが付着して粘りが出る
髪の毛に石鹸のカスが付着した状態で放置すると、雑菌が湧いて粘りが出ます。
粘り気のある汚れは簡単には取れず、髪の毛を取り除くだけでは除去できません。
排水溝の髪の毛を溶かす方法・手順を解説
排水溝に絡みついて取れない髪の毛を溶かす方法と手順を解説します。
手順①事前準備
排水溝に溜まった抜け毛を溶かすためには、以下のアイテムが必要です。
- ●マスク
- ●ゴーグル
- ●ゴム手袋
- ●髪の毛用の洗剤
髪の毛を溶かす洗剤は強力なため、目に入ると失明に至ったり、皮膚に付着すると肌荒れを起こしたりします。
身を守るためにも、必ずマスクやゴーグル、ゴム手袋を装着してください。
手順②ゴム手袋をはめて溜まったゴミや髪の毛を捨てる
手始めに、ゴム手袋をはめて溜まったゴミや髪の毛を捨てましょう。
手で取り除ける分は除去しておくと、洗剤の効果が高まりしっかりと汚れを落とせるようになります。
目皿に絡みついてどうしても取れない髪の毛に関しては、洗剤で溶かせば問題ないためそのままでも構いません。
手順③排水溝にパイプクリーナーを流し込む
ゴミや髪の毛を取り除けたら、排水溝にパイプクリーナーを流し込みましょう。
ぐるぐると回しながら流し込むと排水管に付着した汚れも効率よく落とせます。
使用量は説明に記載されていることがあるため、確認してから使用しましょう。
手順④髪の毛が溶けるまで10分〜30分待つ
パイプクリーナーを流し込んだあと、髪の毛が溶けるまで10分〜30分待ちます。
放置しているあいだは薬剤の臭いが充満する可能性があるため、しっかり換気しておきましょう。
手順⑤しっかりと水でキレイに洗い流す
10分〜30分経過したら、しっかりと水またはお湯で洗い流してください。
洗剤が残っていると排水溝や排水管を傷めるおそれがあります。
また、洗剤が気化して体調を崩す恐れもあるため、洗剤が残らないように十分な流水で洗い流してください。
排水溝に詰まった髪を溶かすおすすめの洗剤2つ
排水溝に詰まった髪を溶かす強力な洗剤をふたつに厳選しました。
以降では、おすすめの製品と洗剤を選ぶ際のポイントを紹介します。
洗剤を選ぶ際は成分を見る
まず、洗剤を選ぶ際は成分を確認しましょう。
洗剤に含まれる成分によって得意な汚れが違います。
髪の毛の汚れを落とす効果があるのは「水酸化ナトリウム」と「次亜塩素酸ナトリウム」です。
水酸化ナトリウムが髪の毛に働きかけるメカニズム
水酸化ナトリウムは、髪の毛に含まれる油分やタンパク質を分解できる成分です。
濃度が低いとあまり効果は期待できませんが、約2%の濃度で作られた製品を使えば髪の毛を溶かすことができるでしょう。
抜けて流れた髪の毛に付着した皮脂汚れの分解にも高い効果が期待できるため、髪の毛詰まりを起こした際の掃除にピッタリといえます。
次亜塩素酸ナトリウムが髪の毛に働きかけるメカニズム
次亜塩素酸ナトリウムは、髪の毛を構成するタンパク質を溶かす働きがあります。
水酸化ナトリウムよりも髪の毛を溶かす力が強く、しっかりと効果を感じたい方におすすめの成分です。
次亜塩素酸ナトリウムは塩素系漂白剤の主成分であり、濃度が高い塩素系漂白剤に髪の毛を入れると、数秒または数分で溶けてしまうほどの威力です。
おすすめの洗剤①パイプユニッシュプロ
「パイプユニッシュプロ」は、粘性が強力でしっかりと油汚れに絡みついてくれる液体タイプです。
すぐに排水管のなかに流れていかないため、髪の毛に液剤がピッタリと密着しゆっくりと溶かしてくれます。
成分には次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムの両方が配合されており、髪の毛だけでなくヌメリ汚れもきれいに除去してくれます。
おすすめの洗剤②ピーピースルーF
「ピーピースルーF」は、業務用の強力なパイプクリーナーです。
風呂場や洗面所などの髪の毛をしっかり溶かしてくれるほか、キッチンの食品カスや油汚れにも効果的です。
粉タイプなので、ピーピースルーFを排水溝にふりかけたあと、40℃〜50℃のお湯をかけて使用します。
発熱作用があるため、泡が肌に触れないように気をつけてください。
パイプユニッシュでも排水溝に詰まった髪の毛が溶けない場合もある
どれだけ強力なパイプユニッシュでも、排水溝に詰まった髪の毛が溶けないケースもあります。
以降では、どのような場合に髪の毛が溶けないのか紹介するため、使用する際の参考にしてください。
落ちにくいガンコな汚れ
パイプユニッシュは粘性が高く濃度も高いため髪の毛詰まりの解消に優れた効果が期待できます。
しかし、落ちにくくなったガンコ汚れは1度の使用では完全に溶かしきれません。
たとえば、髪の毛は定期的に取っているが、1年以上薬剤を用いた掃除はしていないケースです。
髪の毛は取れていても、長年の石鹸や皮脂汚れなどは排水溝や排水管にこびりついています。
こびりついた汚れは一度では落としきれないため、数回繰り返し使用する必要があります。
パイプユニッシュの使い方が誤っている
パイプユニッシュの使い方を誤っている場合にも、排水溝に詰まった髪の毛が溶けないことがあります。
たとえば「あらかじめ排水溝に溜まっている髪の毛やゴミを取っていない」「放置時間が短い」といった使い方をすると効果が減少します。
パイプユニッシュの使い方は、しっかりとパイプユニッシュの効果を引き出せる方法が記載されているので、記載内容を守って使用しましょう。
髪の毛やゴミを排水管につまらせないための予防策3つ
髪の毛やゴミが排水管に詰まると掃除の手間がかかるため、困っている方も多いのではないでしょうか。
詰まらせないように日頃から対策することで掃除の負担を軽減できます。
以降では、予防策を4つ紹介するので、ぜひ今日から実践してみてください。
予防策①ヘアキャッチャーを使う
お風呂の髪の毛詰まりが気になる方は、風呂場の排水溝にヘアキャッチャーを設置しましょう。
ヘアキャッチャーの形状は以下の3種類があります。
- ●シールタイプ
- ●ネットタイプ
- ●カバータイプ
それぞれ特徴やメリット、デメリットは以下のとおりです。
シールタイプの特徴
シールタイプは使い捨てのヘアキャッチャーで紙製です。
毎日取り替えるのが基本なので、シールタイプの場合は常に衛生的な状態を保つことができるでしょう。
ネットタイプの特徴
ネットタイプの特徴は目皿がついた紙製のネットと、目皿を包む形式のネットがあります。
紙製のネットは髪の毛が溜まったら取り替え、包むタイプのネットは常に髪の毛は捨て、ネットは汚れたら取り替えます。
掃除の手間をかけたくない方は紙製のネット、毎日取り替えるのはもったいないと考える方や環境にも配慮したい方は包むタイプのネットがおすすめです。
カバータイプの特徴
カバータイプはザル型のものが多く、何度も繰り返して使用できるのが特徴です。
環境に配慮したものを使用したい方はカバータイプがおすすめです。
素材にも種類があり、それぞれの性質が異なっています。
- ●塩化ビニル樹脂製
- ●ステンレス製
- ●シリコン製
- ●銅製
塩化ビニル樹脂製は、安価であることがメリットですが、汚れやすいのがデメリットです。
また、ステンレス製は錆びないため耐久性があり、また汚れがつきにくく掃除がしやすいといったメリットがあります。
さらに、シリコン製は安価で購入しやすい、掃除がしやすいといったメリットがありますが、カビが生えやすいのがデメリットです。
4つ目の銅製は殺菌作用があるうえに汚れや下水や雑菌などの臭いがつきにくいメリットがありますが、価格は300円〜5,000円程度のため、価格幅が広いです。
予防策②週に1回過炭酸ナトリウムでヘドロ掃除をする
週に1回過炭酸ナトリウムでヘドロ掃除をすることで、排水管や排水溝に付着するヌメリ汚れやヘドロがこびりつくのを予防できます。
過炭酸ナトリウムは環境や人のからだに優しく、安全性が高い成分です。
小さいお子様がいる、一般的な洗剤を使用するのは不安といった方は試してみてはいかがでしょうか。
使用方法は以下のとおりです。
- 1.過炭酸ナトリウムの粉末を排水溝の周りに大さじ2杯をふりかける
- 2.45〜50℃のお湯を流す
- 3.お湯を流したら1時間そのまま置いていく
- 4.1時間後再び45〜50℃のお湯を流す
過炭酸ナトリウムはpHが高いため、素手で触れると手荒れするおそれがあります。
使用する際は手袋を着用するのがおすすめです。
予防策③週に1回バイオの排水管洗浄液で掃除をする
週に1回バイオの排水管洗浄液で掃除をすることで、排水溝や排水管内にヌメリ汚れやヘドロの定着、詰まり、臭い、害虫の発生を予防できます。
バイオの排水管洗浄液は刺激臭がなく、また使用方法もシンプルで排水溝に流すだけなので誰でも使いやすいでしょう。
水回り環境をきれいな状態で長く保てるのもおすすめポイントです。
予防策④お湯を定期的に流す
40℃〜50℃のお湯を定期的に流すことも、髪の毛を溜めないための予防策になります。
排水溝に付着した石鹸カスが溶けて流れやすくなり、油分を含む皮脂汚れも浮かして流れやすくなります。
頻度は月に1回、1〜3リットルの量を一気に流して行います。
注意しなければならないのはお湯の温度で、50℃を超えるような高温のお湯は排水管を傷めるおそれがあるため使用しないでください。
まとめ
排水溝の髪の毛を置いたままにすると以下のようなリスクがあるため、早めに対処することが大切です。
- 1.悪臭や害虫が発生する
- 2.排水管が詰まり水の流れが悪くなる
- 3.石鹸のカスが付着して粘りが出る
髪の毛つまりを溶かす方法を以下にまとめます。
- 1.手順①事前準備をする
- 2.手順②ゴム手袋をはめて溜まったゴミや髪の毛を捨てる
- 3.手順③排水溝にパイプクリーナーを流し込む
- 4.手順④髪の毛が溶けるまで10分〜30分待つ
- 5.手順⑤しっかりと水でキレイに洗い流す
上記の手順を実施しても思うようにきれいにならなかったら、プロに高圧洗浄をしてもらいましょう。
ぎふ水道職人では、水回りのトラブルはもちろん、高圧洗浄による掃除も行っております。
もし、髪の毛の汚れでお悩みの方は、いつでもぎふ水道職人へご連絡ください。
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