水のコラム
トイレでの新型コロナウイルス感染症対策は?
世界中に蔓延している新型コロナウイルス感染症は、排泄物がエアゾル化することで感染することもある病気です。そのため、トイレでの新型コロナウイルス感染症の対策もとても大切になってきます。今回は、新型コロナウイルス感染症の基本的な説明と、トイレでの対策について解説します。
新型コロナウイルス感染症とは
ヒトに感染する「コロナウイルス」として発見された「新型コロナウイルス」による感染症のことを「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」と呼びます。この新型コロナウイルス感染症に罹患すると、5~6日の潜伏期間を経て発症し、味覚・嗅覚障害、脱毛、難聴、下痢、嘔吐、意識障害などの症状が現れることもあります。また、重症化すると肺炎を発症し、最悪、死に至ることもある病気です。
世界中で蔓延している新型コロナウイルス感染症は、感染者の唾液や咳、くしゃみなどから移る飛沫感染と、感染者がくしゃみなどをおさえた手で物に触って付いたウイルスによって感染する接触感染があります。そのため、マスク着用や石鹸、アルコール消毒液を使った手洗い、うがいなどの予防対策が推奨されています。
トイレのどこが感染しやすい場所になる?
駅やデパートなど、多くの人が利用するトイレだけが感染源になると限りません。家庭のトイレでも感染の可能性はあるのです。では、トイレのどこが感染しやすいポイントになるのでしょうか。
・ドアノブ
・便座
・フタ
・洗浄レバー・ボタン
・蛇口
・タオル
これらは、トイレを利用する多くの人が触れるため、新型コロナウイルス感染症の接触感染リスクが高まる箇所となります。とはいえ、これらの箇所は、トイレを使用すれば、必ずといってよいほど触ってしまう場所です。では、感染リスクを減らすためには、どのようなことに注意をすればいいのでしょうか。また、トイレをどのような仕組みに変更すればいいのでしょうか。
トイレでの感染対策① 使用方法
・トイレのフタを閉めて流す
トイレのフタを開けたまま流すと、エアゾル(飛沫)が飛ぶ可能性があります。そのため、フタを閉めてから流すように習慣づけることが大切です。
・トイレを使用するときは間隔をあける
エアゾルなど、空気中に漂うウイルスや菌は、換気扇によって少しずつ薄まっていきます。そのため、時間の経過とともに、感染リスクが減ってくると考えておきましょう。換気扇の能力にもよりますが、1~2分程度、あけるだけで効果が期待できます。
・共有部分に触れない
床や壁、ペーパーホルダーなどの共有部分は、ウイルスに汚染されている可能性があるので、極力触れないようにしましょう。
・手洗いの徹底
ウイルスは、手で触れただけでは感染しません。トイレを使用した後に、石鹸や消毒液を使用して十分な手洗いをすることで感染を予防することができます。
トイレでの感染対策② 掃除方法
トイレ内は、さまざまな箇所が接触感染の原因となりえるので、掃除によってウイルスや菌を不活性化するだけでなく、汚染を広げないようにすることが大切です。そのためには、洗面台・ドアノブ・壁・床などの感染リスクが低い場所から、便器の外側・フタ、便座・便器内部とリスクの高くなる場所を掃除するようにします。
・消毒液を使った掃除
便器だけでなく、洗面台やドアノブなどすべての場所を新型コロナウイルス感染症に有効とされる表面活性剤、消毒液を使用して掃除します。
・使い捨てのゴム手袋を使用する
掃除をするときは、感染を防ぐため、使い捨てのゴム手袋を利用し、掃除をするたびに捨てるようにします。
・ゴミの密閉
使用済みのペーパータオルや汚物入れのゴミは、ウイルスが飛散しないように、しっかり袋を密閉して捨てることが大切です。
・掃除後の手洗いを徹底
掃除をした後は、十分な手洗いとうがいをすることで、感染リスクを軽減させられます。
トイレでの感染対策③ リフォーム
トイレの感染リスクを減らすためには、リフォームをする方法もあります。では、リフォームをするときは、どのようなことを意識して行うといいのでしょうか。
・自動洗浄機能が付いた便器に変更
レバーやボタンに触れないようにするために、使用後に自動で洗浄する機能が付いた便器への変更も有効です。
・自動水栓への変更
手を洗う前後に触る蛇口は、感染リスクが大きいので、自動水栓に変更するとリスクを軽減することができます。
・オゾン発生器を設置
一般的に匂いや除菌対策のために市販されているオゾン発生器は、限定的ではありますが、新型コロナウイルス感染症に対しても有効であることが確認されています。そのため、他の対策と併用することで、感染予防の効果が期待できます。
一般家庭のトイレでも、新型コロナウイルス感染症の感染リスクはあります。掃除の徹底を心掛けることも大切ですが、思い切ってトイレをリフォームすれば、より効果的な感染予防となります。しかし、トイレや浴室を自力でDIYするのは大変なので、プロに任せた方が安心でしょう。
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