水のコラム
トイレのゴムフロートとは?パーツの種類や交換タイミングを知っておこう
トイレタンクの中は、複数のパーツにより水量が調節されるようになっています。そのパーツのひとつが、ゴムフロートです。ゴムフロートが故障すると、さまざまな不具合や故障が発生します。修理には、故障パーツの交換が必要です。
ここでは、そもそもゴムフロートとはどのようなものなのかなどの基礎的な内容から、パーツの種類・交換タイミング・交換方法を解説します。
ゴムフロートとは
ゴムフロートは、タンク内でふたの役割を果たしているパーツです。タンクのレバーとチェーンでつながっており、その動きに連動して開閉することで便器の中を洗浄します。そのため、ゴムフロートが故障すると、トイレを流す機能に影響が出ます。
故障の際は、壊れたパーツを交換すれば修理できますが、トイレのメーカー・型番ごとに使われている製品が異なるため、適切なものを選ばなくてはなりません。
ゴムフロートの種類
ゴムフロートは、ふたつの種類があります。それぞれ見た目や動きが違うため、修理の際は間違えないようにしましょう。ゴムフロートの種類ごとの特徴を解説します。
球体タイプ
名前の通り球体で、上下に開閉して水量を調節します。大きさがタンクの形状により異なり、メーカーや型番ごとに該当する製品が違うため、新しいパーツを用意する際はご注意ください。
フロートバルブタイプ
フロートに爪が引っかかっているタイプです。水を流すときは、上下ではなくふたのように開閉します。
球体にお椀をかぶせたような形状をしており、お椀部分からチェーンが伸びています。こちらもメーカーや型番による違いがあります。購入の際は、古いパーツをもってきて探すなど、間違えないよう対策しましょう。
ゴムフロートは種類だけでなくサイズにも注意
ゴムフロートは複数サイズがあり、適切なサイズはトイレごとに異なります。購入の際は、種類だけでなくサイズにもご注意ください。
ゴムフロートのサイズがタンクの穴より小さいと、水を溜めておけずいつまでも流れ続けます。大きすぎても、今度は穴にはまらない・レバーの動きに合わせて動かないなどの事態が起こるため、必ず適切なサイズのものを購入してください。
最近はメーカーの純正品を使う製品が増えている
近年、タンク内パーツは純正品を使わないと修理できないトイレが増えています。このタイプのトイレは、汎用品パーツは使えません。修理の際は、メーカーから購入した純正品のみとなります。
比較的新しいトイレが故障したときは、タンクの型番や故障パーツに合致する純正品を購入しましょう。安いからと汎用品で修理しようとすると、かえって費用の無駄になる可能性があります。
ゴムフロートの交換タイミング
ゴムフロートの寿命や、寿命が来た時に出る症状について解説します。この後の内容に該当するようなことがあれば、修理を検討しましょう。
設置や交換から7~8年以上経っている
ゴムフロートの寿命は、大体7~8年です。トイレを設置・交換してから7~8年経っているなら、交換を検討しましょう。
パーツは使えば使うほど劣化します。トイレの使用頻度が高い・メンテナンスを特にしていないなどの場合は、もっと早く劣化が来るとみてよいでしょう。ゴムフロートが劣化すると、この後解説するような症状が出ます。
レバーの動作に異常がある
ゴムフロートはレバーに鎖でつながっています。レバーを操作したら戻らなくなったり、ゆっくりとしか戻らなかったりする場合は、ゴムフロートに異常が発生している可能性が高いです。
レバーの動きに異常を感じたら、まずはタンクのふたを開けて、ゴムフロートの状態を確認しましょう。
触ったときに異常を感じた
ゴムフロートの劣化を確実に見極める方法として、タンクのふたを外しパーツに触ってみる方法があります。ゴムフロートは名前の通りゴムでできており、劣化していると手に色がつきます。また、触ったときの感触がブヨブヨしている場合も、劣化のサインです。
ゴムフロートは、タンクの中にあるため、レバーのように異常がすぐ分けるわけではありません。しかし、明らかに異常があれば、すぐにわかります。レバーに不具合があるときは、タンクの中を外し、異常がないか確認しましょう。
ゴムフロートの交換方法
ゴムフロートの交換は、道具さえあれば誰でもできます。次はゴムフロートの交換手順を解説します。費用をかけずに修理したい方は、こちらを参考にしてください。
用意する道具
まずは以下の道具をご用意ください。
・マイナスドライバー
・ゴム手袋
・新しいゴムフロート
マイナスドライバーは止水栓を開閉するのに使います。もっていない場合は、コインなどで代用可能です。ゴム手袋はタンク内での作業で使います。新しいゴムフロートは、古いパーツと同じ、または近いものを用意しておきましょう。
メーカー純正品を購入するか、古いパーツをもってホームセンターなどに行き、同じものを探してもらえば、間違えることなく用意できます。
止水栓を閉めてタンクを外す
まずは作業のために止水栓を閉めましょう。止水栓は、開閉の状態で供給する水量を調節します。閉めたときに回した回数を覚えておきましょう。閉めた後にメモを取っておくと安心です。
止水栓を閉めたら、レバーを下げて水を流します。水があると作業しにくいため、必ずタンクの中を空にしてください。その後、タンクのふたを外しましょう。ふたは陶器でできており、とても重いです。落として割らないようご注意ください。
古いパーツを外して交換する
ふたを外したらゴム手袋をしてゴムフロートを外します。レバーに引っかかっているチェーンと、オーバーフロー管から取り外してください。このとき、ゴムフロートにつながっているチェーンの長さやたるみを覚えておきましょう。
古いパーツを外したら、新しいパーツを外したときとは逆の手順で取り付けていきます。チェーンの長さも、古いパーツと同じ長さ・たるみになるよう調節しましょう。すべての作業が終わったら、次の段階に移ります。
止水栓を閉めて動作確認する
交換作業が終わったら、止水栓を開けてゴムフロートが正常に動くか確認しましょう。止水栓は閉めたときと同じ回数だけ回してください。その後、レバーを動かして水がきちんと流れ、中にたまるか確認します。
このとき、レバーの動きや水量などに異常があれば調節します。異常が完全に改善されていれば、作業は完了です。ふたを元通りにして、後片付けをしてください。
パーツ選びや設置が難しいなら業者に相談しよう
ゴムフロートの交換は、道具を用意すればだれでもできます。しかし、パーツ選びや修理の流れを見て、自分で作業するのは難しいと感じた方もいるでしょう。そのような場合は、無理せず業者へ相談してください。
業者に依頼すれば、パーツ選びから修理まで任せられるため、失敗などの心配がありません。万が一修理がうまくいかなかったとしても、保障制度を使えば無償で修理し直してもらえます。また、ゴムフロート以外の原因により不具合や故障が発生していた場合でも、快く修理してもらえます。
費用はかかってしまいますが、修理業者は水周りトラブルの心強い味方です。自分で修理するのが難しい場合は、業者の力を借りましょう。
まとめ
トイレのゴムフロートは、便器内を洗浄するためのパーツです。トイレの機能を維持するために必要なものであり、故障するとレバーなどに症状が出ます。
劣化したパーツを交換すれば修理できますが、ゴムフロートはメーカー・型番ごとに形状やサイズが違うため、正しいものを購入するようにしてください。
新しいパーツが手に入れば、誰でも簡単に交換できます。修理にあまり費用をかけたくない方は、自分で修理してみましょう。修理が難しい場合は、業者に連絡すれば快く修理してくれます。お気軽にご相談ください。
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