システムキッチンを修理するメリットやデメリットは？修理や交換の費用相場も解説！ -ぎふ水道職人 -岐阜県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

システムキッチンを半永久的に使うのは、なかなか難しいものです。水まわりは意外と痛みが早いため、ある程度の期間利用すると修理が必要になってきます。

また、水まわりの修理にかかる費用も財布にとっては痛手なため、システムキッチンを修理するのか交換するのかは悩みどころです。今回はシステムキッチンの修理について、詳しく解説します。

システムキッチンを修理するメリットとデメリット

システムキッチンが普通のキッチンと違うのは、水を使うシンク、コンロ、食洗器が一体化されているところです。

さらには換気扇もコンロと連動しているため、コンロのスイッチを入れれば、自動で換気扇のスイッチもONされます。

一方で普通のキッチンは、当然ながら全てが別々に設置されています。食洗器もドンと大きく居座っており、コンロと換気扇は別々にスイッチを入れる必要があります。

■システムキッチンを修理するには専門業者に依頼する
全てが一体化された便利なシステムキッチンを修理する場合は、専門業者に依頼しなければ完全な修理は難しいです。

たとえば一体化したガスコンロを修理する場合は、ガス管がどのようにつながっているのか知っておく必要があり、取り外し方も特殊となります。

また食洗器を修理する際にも、食洗器につながっている電源や給排水関係などを把握していないと取り外すことができません。

以上のように、システムキッチンを自分で修理することは困難です。したがってシステムキッチンの修理は専門業者に依頼するのが正解となります。

■業者に依頼して修理するメリット1：安全に修理が可能
システムキッチンを専門業者に依頼することで得られるメリットですが、まずは、専門知識があるので修理が確実で安全であることが挙げられます。

先のビルトインガスコンロを例にすると、仮に自分で取り外しと取り付けが完了できたとしても、ガスが出なければ意味がありません。途中でガス漏れしていたなんてことになると、大変な事故につながってしまいます。

しかし専門業者ならシステムキッチンの構造を理解しているので、安全に修理してもらえます。

■業者に依頼して修理するメリット2：早く修理が完了する
専門業者に依頼してシステムキッチンを修理するメリットの2つ目は、早く修理が完了することです。

専門業者はプロです。システムキッチンの修理もポイントを抑えて行います。したがって確実かつスピーディーに修理が完了します。

■業者に依頼して修理するデメリット1：費用がかかる
専門業者に依頼してシステムキッチンを修理する時には、デメリットもあります。

それは、費用がかかることです。自分でビルトインコンロを修理できる場合は、最小で部品代のみで済みます。コンロ自体を交換するとなっても、コンロ代金のみで済み、修理費や手数料は発生しません。

しかし、安全に早く修理できることを考えれば、修理費や手数料などはたいした金額ではないと言えます。

■業者に依頼して修理するデメリット2：キッチンに知らない人がいる
専門業者に依頼して、システムキッチンを修理するもう一つのデメリットは、キッチンに知らない人が入る点が挙げられます。

「私のキッチンには、誰も入ってきて欲しくない！」という考えの人にとっては、知らない人がキッチンにいるだけでストレスを感じる場合も少なくありませんよね。

システムキッチンの修理・交換費用の目安

ここでシステムキッチンの修理費の目安や、交換する際の費用の目安をお伝えしましょう。

■ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換
例えば「ビルトインのガスコンロが故障したので、火を使わないIHクッキングヒーターに交換する」場合で考えてみましょう。

必要となるのは、IHクッキングヒーターの料金と取り付け費・ガスコンロの撤去費用・新規電気工事代となります。

新規のIHクッキングヒーターは約5～20万円と、メーカーや機能によって料金の幅があります。電気工事代は200Vの電気工事が必要となるのでブレーカーや配線工事などで、約15万円の工事費が発生します。

仮に10万円のIHクッキングヒーターを購入した場合は、総額で約25万円必要となります。

■ビルトインガスコンロの修理
既存のビルトインのガスコンロを修理する際に必要な工事費は約5万円です。安い業者では3万円程で交換してくれます。

既存のガスコンロは大抵の場合、新しいガスコンロに交換することとなります。ガス機器は修理よりも交換する方が安全なため、ほとんどの場合は新品との交換になります。

ここでも10万円のガスコンロを購入した場合は、総額で約15万円必要となります。

■レンジフードの修理
レンジフードが調子悪い場合も、ほとんどのケースで交換となります。

購入して、2～3年ほどであれば修理が可能ですが、7年以上経過すると修理用の部品がない場合が多く、たくさんの部品を交換するとなると新品を購入した方が経済的です。

レンジフードの修理費は約5万円前後なので、10万円のレンジフードを購入した場合は、総額で約15万円必要になります。

■システムキッチンの各パーツは基本的に修理より交換となる
システムキッチンの各パーツについては、不具合があった場合は部品を取り寄せて修理するよりも、キッチンに合う新品を購入することになるでしょう。

システムキッチンを購入して2～3年程度なら、部品交換も可能です。しかし、7～10年ほどの使用期間があると部品がない場合が多く、修理代の方が高くついてしまいます。

■10年以上の場合は、システムキッチン丸ごと交換がベスト
システムキッチンの耐用年数は、約10年となっています。

10年以上経過したシステムキッチンのパーツを交換しようとしても、サイズが合わないなどで交換できないケースもあります。したがって、システムキッチンを丸ごと交換するのがベストです。

システムキッチン自体を交換する際の費用の目安は、選ぶメーカーとグレードによって異なりますが、参考までに4つの例をご紹介しておきましょう。

・シンプルグレードI型（クリナップラクエラ）90万円（税込）
・シンプルグレードI型（リクシルシエラ）85万円（税込）
・シンプルグレードL型（クリナップラクエラ）83万円（税込）
・ハイグレードI型（トクラスBerry）128万円（税込）

システムキッチンの選び方のコツ

システムキッチンは年数が経過している場合は、全体を交換した方がよいと解説してきました。ここでは交換する際にシステムキッチンを選ぶコツを紹介します。

■予算を抑えてシンプルグレードを選ぶこと
システムキッチンのグレードの違いは、見た目のデザイン・高級感と素材にあります。

たとえば、キッチンの天板がステンレスと人工大理石とでは、値段に大きな違いがあります。しかし機能性を考えると、それほど変わりません。

最も大きく変わるのは、インテリア性になります。システムキッチンではインテリア性の高いものがハイグレードに属しますが、機能性を考えるとシンプルグレードで充分なのです。

■＋オプションで使い勝手をアップさせる
シンプルグレードのシステムキッチンでも、ビルトインの食器洗い乾燥機や機能性の高いIHクッキングヒーターを、オプションでプラスすることで使い勝手が向上します。

基本費用を抑えつつオプションで機能性を高めれば、とても使いやすいシステムキッチンを安価で手に入れることができます。

■デザイン重視ならハイグレードを選ぶ
費用が高くなってもデザインを重視するなら、シンプルグレードの1つ上のクラスとなるミドルグレードではなく「ハイグレード」を選びましょう。

中途半端にミドルグレードを選んでしまうと、後で「ハイグレードにしておけばよかった」と、後悔する恐れがあります。

システムキッチン交換の具体的な手順

システムキッチンを交換する手順は、ショールームに赴いて商品を決めてから約2ヵ月期間が必要となりますが、交換自体の工事は内装工事を含めても約1週間内に完了します。先の約2ヵ月の中には、キッチン選び・見積・現地調査・契約など事務手続きが含まれています。

■システムキッチンの交換工事手順
ここでは、システムキッチンのタイプ選びや見積も終わり、工事するだけになった場合の具体的な手順を解説します。

・1日目：住宅内の養生・既存キッチンの解体と撤去・給排水工事を行います。
・2日目：新しい壁の下地をつくる工事を実施します。
・3日目：新しいキッチンの搬入と組立を行います。
・4日目：壁紙やキッチンパネルなどの内装工事を行います。
・5日目：引き渡しと取扱いの説明を行います。

まとめ

システムキッチンは、部分的なパーツごとに修理が可能なのは2年～3年までの比較的、購入して年月が経っていない場合に可能です。

7年～10年も経過すると、それぞれのパーツと同じものは製造されていないので、部品もなく修理できないケースが多いです。

また、一つのパーツが故障すると他のパーツも故障する可能性も高くなるので、システムキッチン丸ごと交換した方がお得です。工事自体は内装工事を含めても、1週間以内に完了します。システムキッチンが故障したら、新しいキッチンに丸ごと交換してしまいましょう。