水のコラム
全国初の「酷暑日」となった岐阜県|記録的な暑さとどう向き合うか【水道職人:プロ】

2026年7月21日、岐阜県多治見市で最高気温40.3℃を観測。
これが名称決定後、全国で初めて記録された「酷暑日」となりました。
酷暑日とは、最高気温が40℃以上の日のこと。
気象庁が2026年4月に正式な予報用語として採用したばかりで、実際にこの呼び名が使われたのは、今回が全国で初めてのこと。
この日は多治見のほか、同じ岐阜県の八幡、愛知県の豊田でも40℃以上を観測し、あわせて全国初の酷暑日となりました。
夏の暑さで知られてきた岐阜県とはいえ、40℃ともなれば、命に関わりかねない危険な水準です。
この暑さを乗り切るには、日々の暮らしの中でできる対策や工夫が欠かせません。
酷暑日の由来や岐阜の気候などについてふまえながら、家庭でできる猛暑への備えについて考えてみたいと思います。
「酷暑日」とは?

天気予報でよく耳にする「猛暑日」は、最高気温が35℃以上の日を指します。
それを上回る40℃以上の日に名前がつけられたのが、今回の「酷暑日」。
これまで40℃以上の日には、決まった呼び名がありませんでした。
ニュースでは「危険な暑さ」「命に関わる暑さ」などの言葉で伝えられてきたものの、35℃も40℃も同じ「猛暑日」でひとくくりにされていたわけです。
そこで気象庁は、40℃以上の特別な暑さを区別して呼ぶため、この新しい用語を設けました。
名称は一般からの公募で決められ、47万件を超える意見が寄せられたといいます。
それだけ、近年の記録的な暑さに関心が集まっている表れなのかもしれませんね。
猛暑日と酷暑日、言葉の上ではわずかな違いに見えますが、35℃と40℃では、体が受けるダメージも、熱中症の危険度もまるで変わってきます。
酷暑日という呼び名は、その一線を越えた危険な暑さに、あらためて注意を促すための警鐘的な役割も担っています。
(参考:気象庁「最高気温が40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決定」)
岐阜はなぜ暑いのか

岐阜が「暑い土地」として知られるのには、明確な理由があります。
まず、岐阜は海から遠い内陸の土地。
海のそばなら、日中でも海風が熱をやわらげてくれますが、岐阜にはその”天然のクーラー”が届きにくい環境なんです。
加えて山に囲まれた盆地状の地形のため、いちど温まった空気が逃げ場を失い、そのまま地表にこもってしまう状態に……。
さらにダメ押しでやってくるのが「フェーン現象」です。
山を越えてきた風が、山を下る際に乾いた熱風に変わり、ふもとの気温を一気に押し上げる現象。
これが重なることで、40℃という気温が一気に現実的な数字になるわけです。
今回、全国に先がけて酷暑日を記録した多治見も、まさにこの条件がそろった土地。
たまたま気温が上がったわけではなく、環境的になるべくしてなった状況と言えます。
こうした地形の土地に暮らす人は、毎年この暑さとつきあっていくことを前提に備えておく必要があります。
40℃を超えることによる体への影響は?

猛暑日と酷暑日、数字にすればたった5℃の差。
ですがこの5℃が体にとってはかなり大きな意味を持ちます。
ポイントとしては私たちの体温です。
人の平熱はおおよそ36〜37℃程度。
つまり40℃という気温は、自分たちの体温をかなり上回っており、これが非常に危険なリスクをはらんでいます。
ふだん体は汗をかくことで熱を外に逃がしています。
肌の表面から汗が蒸発するとき、一緒に熱も持っていってくれるという体にそなわった冷却機能。
ですが気温が体温を超えてしまうと、この仕組みがうまく回らなくなります。外のほうが温度が高いため、熱の逃げ場がなくなってしまうんです。汗をかいてもかいても体が冷えず、熱がどんどん体内にこもっていく……これが、酷暑日が危険な日と言われる理由です。
数字の面でも裏付けられており、平成のはじめ頃には年間200人ほどだった熱中症による国内の死者数は、令和に入ってからは1,000人を超える年が続いています。
そして恐ろしいのが、危険度が高い人ほどそのリスクに気づきにくい点。
とくに高齢の方などは、暑さやのどの渇きを感じるセンサーが年齢とともにゆるやかになっていきます。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、体のなかでは危険な状態が進んでしまい、気付いた時には重篤な状態になっているというケースが後を絶ちません。
だからこそ、自分の感覚だけを頼りにしないことが、この暑さと向き合う第一歩と言えるでしょう。
家庭でできる酷暑日の備え

酷暑日は、ほとんど災害の一種だと思ってください。
「気合いで乗り切る」ものではなく、「仕組みで防ぐ」ことを意識しましょう。
ここでは、酷暑日に際して効果が期待できる方法や意識付けについていくつかご紹介します。
エアコンは基本的に我慢しない
非常に大事なことですが、軽く見られがちなのがこのエアコン関連の意識です。
「電気代がもったいない」「まだ耐えられる」といった我慢や節約の精神はひとまず置いておきましょう。
目安は室温28℃前後。これを超えたら、迷わずエアコンをつけてください。
とくに気をつけたいのが、高齢のご家族がいる家庭。
先の見出しでも触れたとおり、年齢を重ねると暑さを感じにくくなるため、「本人は平気と言っているのに、室温は30℃を超えていた」といったことが実際に起こりえます。
同居していない場合などでも、厳しい暑さが予想される日には一本電話を入れて「クーラーつけてる?」と声を掛けるだけでも結果は変わってくるはずです。
水分と塩分は「渇く前」に
「のどが渇いたな」と感じた時点で、体内ではすでに水分が足りていません。
渇きは、脱水の予兆ではなく危険信号だと捉えてください。
必ず、渇く前に水分を補給する。
おすすめは、時間で機械的に区切ってしまうことです。
「1時間に1回コップ1杯」といった要領で水分補給のペースを決めておくと、忘れずに続けやすいはず。
そして汗をたくさんかく日は、水だけだと逆に体の塩分が薄まってしまうため、塩分も一緒に摂取するように注意してください。
経口補水液などでも構いませんし、麦茶に少量の塩を入れたりするのもおすすめです。
外に出る時間をずらす
一日の中でいちばん暑いのは、正午から午後3時ごろ。
可能な限り、この時間帯の外出を避けるだけでもリスクはかなり下がります。
買い物や散歩、犬の散歩も、朝の早い時間か日が傾いてからに回す。
どうしてもこの時間に出る必要があるなら、日傘や帽子などで直射日光をさえぎり、こまめに日陰で休むといったことを意識してみてください。
「ちょっとそこまで」といった油断が非常に危険ですので、短い外出でも気をゆるめないようにしましょう。
「酷暑日」という言葉との付き合い方
「酷暑日」という言葉が、この夏いっきに広まりました。
ニュースで聞くたびに少し身構える、この感覚こそ、言葉が役割を果たしている証拠と言えるでしょう。
35℃も40℃も同じ「猛暑日」だった頃は、危険度の違いが伝わりにくいものでしたが、名前が区別されたことで、「今日はいつもと違う」と意識を切り替えられるようになったわけですね。
ただ、言葉そのものが私たちを守ってくれるわけではありません。
肝心なのは、日々の意識と行動です。
エアコンをつける、水をこまめに飲む、日差しの強い時間帯を避ける、などこの記事で紹介したことは、どれもちょっとした意識で実践できる対処法です。
「酷暑日」というワードを、ただのニュースの言葉で終わらせず、暮らしを少し見直すきっかけにできるようぜひ心掛けてみてください。
この夏を無事に越えるために、できることから始めてみましょう。
※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。
岐阜のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ぎふ水道職人(岐阜水道職人)」
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