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水のコラム

トイレの水が止まらない原因はボールタップ!?

2024年07月30日 トイレ

トイレの水が止まらないと、単に不便に感じるだけでなく、水道代の無駄遣いにもつながる深刻な問題となり得ます。本記事では、トイレの水が止まらない主な原因、その原因の一つであるボールタップについて詳しく解説します。

トイレの水が止まらない原因とは

トイレの水が止まらない問題の原因は、一見単純そうに見えて実は複雑な要因が絡み合っています。

ボールタップの故障

ボールタップは、トイレタンク内の水量を調整する重要な部品です。正式名称は「定水位弁」といい、タンク内の水位を一定に保つ役割を果たしています。ボールタップの構造は比較的シンプルで、浮き球(フロート)とそれに連動する弁で構成されています。

ボールタップが正常に機能している場合、タンク内の水位が下がると浮き球も下がり、それに連動して弁が開いて水が補給されます。水位が適切なレベルまで上がると、浮き球も上昇し、弁が閉じて給水が停止する仕組みです。

しかし、ボールタップが故障すると、この一連の動作が正常に行われなくなります。主な故障のパターンとしては以下のようなものがあります。

浮き球の損傷

浮き球に穴が開いたり水が入り込んだりすると、適切に浮かなくなり、水位の感知が不正確になります。

アームの変形

浮き球とボールタップ本体をつなぐアームが曲がったり、固定部分が緩んだりすると、水位の感知や弁の開閉に支障をきたします。

弁の劣化

弁自体が劣化して完全に閉じなくなると、水が止まらなくなります。

ゴミのつまり

タンク内のゴミや水垢が弁に詰まることで、弁が完全に閉じなくなることがあります。

フロートバルブの不具合

フロートバルブは、ボールタップと並んでトイレタンク内の水量を制御する重要な部品です。主にタンクの底部に設置されており、水を排出する際に開き、タンクが空になると閉じる役割を果たしています。

フロートバルブに不具合が生じると、以下のような症状が現れることがあります。

  • ・水が止まらない:バルブが完全に閉じないため、水が継続的に流れ続けます。
  • ・水の流れが弱い:バルブが完全に開かないため、十分な水量が確保できません。
  • ・異音がする:バルブの動作時に異常な音が発生することがあります。
  • ・水位が安定しない:フロートの動きが不安定で、水位が一定に保たれません。

 

フロートバルブの不具合の主な原因としては、以下のようなものが考えられます。

  • ・シールの劣化:長年の使用でゴム製のシールが硬化や変形を起こすと、水漏れの原因となります。
  • ・フロートの損傷:フロートに亀裂や穴が開くと、正確な水位感知ができなくなります。
  • ・アームの変形:アームが曲がったり、固定部分が緩んだりすると、バルブの開閉に支障をきたします。
  • ・バルブ本体の摩耗:バルブ本体が摩耗すると、完全な開閉ができなくなります。
  • ・ゴミの蓄積:水垢やゴミがバルブに蓄積し、正常な動作を妨げることがあります。

 

パッキンの劣化

パッキンは、トイレタンク内の各種接続部分や弁の周りに使用されている、水漏れを防ぐための重要な部品です。主にゴム製やシリコン製のものが使用され、長年の使用や水質の影響によって劣化することがあります。

パッキンの劣化による主な症状は以下の通りです。

  • ・水が止まらない:劣化したパッキンが完全に密閉できず、微量の水が継続的に流れ続けます。
  • ・水漏れ:タンクや配管の接続部分から水が漏れ出します。
  • ・異音:パッキンの劣化により、水の流れる音や滴る音が発生することがあります。
  • ・水圧の低下:パッキンの劣化により水が漏れ、結果として水圧が低下することがあります。

 

パッキンの劣化の主な原因には以下のようなものがあります。

  • ・経年劣化:長年の使用によりゴムやシリコンが硬化や変形を起こします。
  • ・水質の影響:塩素を含む水道水や硬水によって、パッキンの材質が劣化することがあります。
  • ・温度変化:極端な温度変化により、パッキンが膨張・収縮を繰り返し劣化が進行します。
  • ・不適切な取り付け:パッキンの取り付けが不適切な場合、早期劣化の原因となります。

 

水圧の問題

水圧の問題もトイレの水が止まらない原因の一つとなることがあります。適切な水圧が維持されていないと、トイレの機能にさまざまな影響を及ぼすでしょう。

水圧の問題による主な症状は以下の通りです。

  • ・水が止まらない:高すぎる水圧により、バルブが完全に閉じず、水が継続的に流れ続けることがあります。
  • ・水の流れが弱い:水圧が低すぎる場合、十分な水量が確保できず、トイレの洗浄力が低下します。
  • ・異音:適切でない水圧により、配管内で異常な音が発生することがあります。
  • ・不安定な水位:水圧の変動により、タンク内の水位が安定しないことがあります。

 

水圧の問題の主な原因には以下のようなものがあります。

  • ・配管のつまり:配管内にゴミや水垢が蓄積し、水の流れを妨げることで水圧に影響を与えます。
  • ・老朽化した配管:長年の使用で配管が劣化し、水圧を適切に維持できなくなることがあります。
  • ・水道本管の問題:地域全体の水道本管に問題がある場合、各家庭の水圧に影響を及ぼすことがあります。
  • ・減圧弁の故障:水圧を調整する減圧弁が故障すると、適切な水圧を維持できなくなります。

 

水圧の問題に対処するには、まず家庭内の他の水栓でも同様の症状が見られるか確認することが重要です。トイレだけでなく、台所やお風呂などでも水圧の異常が見られる場合は、配管全体の問題である可能性が高いでしょう。

トイレの水が止まらないときの対応方法

トイレの水が止まらない問題に直面したときは、早急な対応が必要です。放置すれば水道代がかさむだけでなく、最悪の場合は水漏れによる家屋への被害の発生にもつながりかねません。

応急処置

トイレの水が止まらない状況に遭遇したら、まずは応急処置を行いましょう。これにより、さらなる水の無駄遣いや被害の拡大を防ぐことができます。

止水栓を閉める

まず、トイレの横や背面にある止水栓を探し、右に回して閉めます。これにより、トイレへの給水を止めることができます。止水栓が見つからない場合は、建物全体の元栓を閉めることも検討しましょう。

タンクの蓋を開ける

次に、タンクの蓋を慎重に開けます。内部の構造や水の流れを確認することで、問題の箇所を特定しやすくなります。

浮き球の確認

タンク内の浮き球(フロート)の位置を確認します。水位が高すぎる場合は、浮き球を軽く押し下げてみましょう。これで水が止まれば、浮き球の調整で解決できる可能性があります。

オーバーフロー管の確認

水があふれている場合、オーバーフロー管から水が流れていないか確認します。オーバーフロー管から水が流れている場合は、ボールタップの故障が疑われます。

一時的な水止め

応急処置として、トイレットペーパーやタオルで水を吸い取り、一時的に水の流れを止めることもできます。ただし、この方法は一時的なものであり、根本的な解決にはなりません。

これらの応急処置を行った後、問題が解決しない場合は、より詳細な点検や修理が必要となります。自信がない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。

ボールタップの調整と交換

ボールタップは、タンク内の水量を調整する重要な部品です。水が止まらない原因がボールタップにある場合、調整や交換が必要になります。

ボールタップの調整
  • ・止水栓を閉め、タンク内の水を抜きます。
  • ・浮き球の位置を確認し、必要に応じて調整します。通常、浮き球を下げると水位が下がり、上げると水位が上がります。
  • ・調整後、止水栓を開けて水の流れを確認します。

 

ボールタップの交換

調整で解決しない場合は、ボールタップの交換が必要になることがあります。

  • ・必要な工具と新しいボールタップを用意します。
  • ・止水栓を閉め、タンク内の水を抜きます。
  • ・給水管とボールタップを接続しているナットを緩めます。
  • ・古いボールタップを取り外し、新しいものを取り付けます。
  • ・接続部分をしっかり締め、水漏れがないか確認します。

 

フロートバルブの修理と交換

フロートバルブは、タンク内の水量を制御するもう一つの重要な部品です。フロートバルブに問題がある場合、以下の手順で修理や交換を行います。

1. フロートバルブの修理
  • ・まず、止水栓を閉めてタンク内の水を抜きます。
  • ・フロートバルブの動きを確認し、スムーズに動かない場合は清掃や潤滑油の塗布を行います。
  • ・シール部分に傷や劣化がある場合は、シールの交換を検討します。

 

2. フロートバルブの交換

修理で解決しない場合は、フロートバルブの交換が必要になることがあります。

  • ・適切な交換部品を用意します。
  • ・止水栓を閉め、タンク内の水を抜きます。
  • ・古いフロートバルブを取り外します。この際、接続部分や周辺の部品に注意を払います。
  • ・新しいフロートバルブを取り付けます。
  • ・接続部分をしっかり締め、水漏れがないか確認します。

 

パッキンの交換

パッキンの劣化も、トイレの水が止まらない原因の一つです。パッキンの交換は、比較的簡単に行える修理の一つですが、正確な作業が求められます。

パッキンの交換手順
  • ・止水栓を閉め、タンク内の水を抜きます。
  • ・交換が必要なパッキンを特定します。よくあるのは、ボールタップと給水管をつなぐ部分や、タンクと便器をつなぐ部分のパッキンです。
  • ・古いパッキンを取り外し、新しいパッキンと交換します。この際、パッキンのサイズや形状が合っているか確認することが重要です。
  • ・パッキンを取り付けた後、各部分をしっかり締めます。
  • ・止水栓を開け、水漏れがないか確認します。

 

パッキン交換時の注意点
  • ・パッキンの種類や規格は、トイレの型式によって異なります。交換前に正確な情報を確認しましょう。
  • ・パッキンを交換する際は、周辺の部品も点検し、必要に応じて同時に交換することをおすすめします。
  • ・パッキンの取り付け位置や向きに注意しましょう。正しく取り付けないと、新しいパッキンでも水漏れの原因になります。

 

水が止まらないことによる水道代への影響

トイレの水が止まらない問題は、単に不便なだけでなく、家計にも大きな影響を与えます。水が流れ続けることで、水道代が急激に上昇する可能性があるのです。

岐阜県の水道代の目安

岐阜県の水道料金は市町村によって異なりますが、県全体の平均は1カ月当たり約2,740円程度です。これは一般的な家庭での使用量(約20m3)を想定しています。

出典:ミズコム「全国水道水料金ランキング」

しかし、トイレの水が止まらない状態を放置すると、この水道代が急激に上昇します。例えば、トイレの水が1分で約1リットル流れるとして、1日中トイレの水が止まらない状態だと、約1,440リットル(1.44m3)の水が無駄に流れ続けることになります。

これを金額に換算すると

1.44m3 × 137円(岐阜県の平均水道料金から1m3当たりの料金を試算) = 197.28円

つまり、たった1日で約200円の追加料金が発生するのです。これを1週間放置すれば1,400円となり、通常月よりも水道代が膨れ上がってしまいます。これは家計に負担をかけるだけでなく、貴重な水資源の無駄遣いにもつながります。

トイレのトラブルなら「ぎふ水道職人」へ

トイレの水が止まらないなどのトラブルに遭遇した際、自己解決が難しい場合は、専門業者への依頼をおすすめします。特に岐阜県にお住いの方は「ぎふ水道職人」にご相談ください。

「ぎふ水道職人」は、長年にわたり岐阜県全域で水道修理サービスを提供してきた実績ある業者です。トイレの水漏れやつまりなど、あらゆるトラブルに迅速かつ確実に対応してきました。

1. 24時間365日の受付対応

いつでもお客様からのご依頼を受け付けています。ただし、作業の開始時間については状況に応じて調整させていただく場合があります。

2. 経験豊富な職人による対応

熟練の技術を持つ職人が、丁寧かつ確実な修理を行います。

3. 明確な料金体系

作業前に詳細な見積もりを提供し、お客様が納得した上で修理を開始いたします。なお、部品代や出張費用が別途かかりますので、ご了承ください。

4. 3年間の保証制度

修理後、3年間の保証を付けています。初期不良など問題があれば速やかに対応いたします。ただし、使用する部品の保証については、各メーカーの保証書に準じます。

5. 幅広い対応

トイレだけでなく、台所や浴室など、住宅内のあらゆる水まわりのトラブルに対応します。なお、ウォシュレットの清掃は行っておりませんのでご了承ください。

水まわりのトラブルでお悩みの際は、ぜひ「ぎふ水道職人」にご相談ください。経験豊富な職人が、お客様の大切なお住まいの水まわりを守ります。迅速な対応と確かな技術で、水道トラブルを解決に導きます。

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