水のコラム
断水時にトイレの水を流すには?復旧後の注意点もあわせて解説!
トイレは1日に何回も流すものだからこそ、トラブルが起きたら急いで対策をしたいという方が多いでしょう。
今回の記事では、断水が起きてトイレが流せなくなったときの対策や注意点を解説します。
対策に役立つトイレの基礎知識についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
トイレに流したものはどうなる?
まず、トイレの基本的な仕組みと流した水や汚物の行方についてまとめました。
仕組みや水の流れを知ると、断水などトイレのトラブルが起きた際も対応しやすくなるでしょう。
トイレに流すと水や排泄物はどこへ行く?
水洗式のトイレは、大量の水を一度にまとめて流すことで便器の中の排泄物やトイレットペーパーなどを流す仕組みになっています。
流す際に大量の水が必要になるのは、流れた汚物や下水の匂いなどが戻ってこないように、下水へつながる管が複雑にカーブしているためです。
流れたものは、地下にある下水道を通って下水処理施設まで運ばれます。
下水処理施設は、固形物を沈殿させたり有機物を微生物に分解させたり、塩素を利用して大腸菌など有害な菌を処理する施設です。
きれいな状態に戻った水は、川・海・湖など自然に戻されます。
1日に使用する水の量は?
便器の中に溜まったものを押し流すためには、水が流れる勢いを利用します。
つまり、トイレを流すためには一日で非常にたくさんの水が必要となるのです。
以前は1度流すために10リットル以上もの水を使用していましたが、最近では節水タイプの開発が進み、3.8〜6リットルほどの水で流せる商品も出てきました。
しかし、さまざまなタイプを平均すると「大」のレバーで洗浄するために必要な水は1度に7リットル前後といわれています。
成人の平均的な排泄の回数は1日に6〜7回であることを考えると、1日に1人が水洗に使用する水は、45リットルにも及ぶ計算になります。
家族の人数などに応じて、非常時に1日あたり何リットルの水が必要か計算しておくと備蓄しやすいでしょう。
断水時にトイレを流すことはできる?
水洗トイレは、通常であればタンクに貯めた水などを利用して流す仕組みになっています。
そのため、工事や災害・水道管のトラブルなどで断水した場合は、レバーを動かしても洗浄することができません。
このような場合に、トイレを流す方法はあるのでしょうか?
水洗トイレをバケツの水で流す方法
トイレは、便器の中に大量の水が流れ込むことで内容物を下水道へ押し流す仕組みです。
そのため、バケツを使って水を流し込んでも、同じように洗浄することができます。
最初は「こんなに水をたくさん入れて溢れないか」と不安に思われるかもしれませんが、水流の勢いが不足するとうまく流れません。
水の勢いや水量が不足して洗浄が十分に行われないと、排水される水が注いだ水より少なくなり、かえって水が溢れるケースもあるため注意が必要です。
また、洗浄が十分に行われなかったことで排泄物やトイレットペーパーが下水管まで流れなかった場合、つまりの原因にもなり得ます。
そのため、こぼさないように注意しながら、排水口に向かって一度に水を注ぎましょう。
流す水量の目安にできるので、普段利用しているトイレの水洗に必要な水量を事前に調べておくことをおすすめします。
タンクレストイレの場合
トイレの中には便器の後ろにタンクが付いていないタイプがあります。
すっきりとしたデザインで掃除もしやすく、節水効果も高いため、こうした「タンクレストイレ」に切り替えたという方もいるのではないでしょうか。
さまざまな利点があるタンクレスですが、電力を使用して水道管のバルブを開閉する商品が多いため、停電の際に水を流せないことがあるという点には注意が必要です。
停電時のタンクレストイレの使用方法は、メーカーや商品によって多少異なります。
大まかに分けると、乾電池や別売りの機器を取り付けることで排水が可能になるタイプや、手動で洗浄するためのレバーが本体についているタイプなどがあります。
それぞれの商品のマニュアルに沿って排水をした後に、必要に応じて手動式の水洗と同様にバケツで水を注ぐなどの方法で洗浄が可能です。
あらかじめ使用している商品の停電時対策を確認し、排水方法や別売りの必要物品をそろえておくことをおすすめします。
断水時にトイレを流す際の注意点
上記の方法で水を流す際には、いくつか気を付けるべき点があります。
このポイントを知らずに流すと、思わぬ故障につながり断水復旧後スムーズに使用を再開できない可能性もあるため、しっかりと確認しておきましょう。
お風呂の残り湯を使ってはいけない?
トイレには便やトイレットペーパーなども流れるため、大きなものでなければ詰まることはないと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、髪の毛など水に溶けない異物や分解されにくいものを流せば詰まり・故障の原因になり得ます。
そのため、お風呂の残り湯を流すことは推奨されませんが、浴槽と同量の水をペットボトルで備蓄するにはかなりのスペースが必要です。
そこで、大きなゴミや髪の毛を取り除きトロミのある入浴剤は使わないといった工夫をすれば、残り湯でも使用できるようになります。
タンクに水を入れるのはNG
通常はタンクに貯めた水を一度に流すことで洗浄を行っている水洗トイレですが、このタンクに水を入れてレバーで洗浄することはできるのでしょうか?
実は、タンクの水と水道管から流れる水を合わせて洗浄している商品が多く、1度流すために必要な水の量は、タンクの容量よりも多いとされています。
そのため、タンクにあらかじめバケツなどで水を入れて、使用後にレバーで流しても、洗浄に十分な量の水が流れません。
少ない水量で洗浄を行うと詰まりや故障の原因となる可能性があるため、タンクに水を入れておくのではなく、その都度高めの位置から勢いよく水を注ぎましょう。
機械部分に水がかからないように
トイレの中には、便座の周辺にウォシュレットや暖房便座の操作盤がついているタイプがあります。操作盤は防水になっている場合が多いですが、機械部分に水がかかると故障の原因となる可能性があります。
便器内にバケツなどで水を注ぐ際には機械部分の位置を確認して、水がかからないようにしましょう。
断水中に水を流してはいけない場合とは?
ここまで紹介した方法で断水中もトイレの水を流すことが可能です。
しかし、状況によっては水自体を流してはいけない場合もあります。
トイレの水を流してはいけないのは、どのようなときなのでしょうか?
理由も含めて解説します。
下水道が破損している場合
排水管や下水道など、水を下水処理施設へ送るための経路に破損が生じている場合、トイレに水を流すと下水トラブルに繋がる可能性があります。
特に排水管が破損している場合は、水を流すことで汚水の逆流や詰まりなどの原因になりかねません。
また、集合住宅の場合は、破損した排水管に水が流れることで下の階に水漏れが発生するなど、他の部屋にまでトラブルが広がる恐れもあります。
地震などの大規模災害で下水道が破損している場合も、水を流すことで破損の拡大や水漏れに繋がることがあるため注意が必要です。
浄化槽が破損している場合
自宅から公共の下水処理施設へ下水道が通っていない地域では、建物ごとに排水を浄化するための「浄化槽」というシステムがついています。
この浄化槽は、下水処理施設と同じく微生物により汚れを分解したのちに消毒して川などに排出するという仕組みです。
しかし、経年や外部からの衝撃、地震などの災害により浄化槽が破損することもあるでしょう。
このような場合に汚水をさらに流すと、十分に浄化が行えないだけでなく浄化槽からの水漏れや破損の拡大の原因となります。
そのため、新たな排水が入らないようトイレも流すべきではありません。
浄化槽は建物ごとに設置されていることが多いため、このような場合は近隣の公共施設などのトイレを使うのも一つの方法です。
水を流したときに異常を感じた場合
下水道や浄化槽などの破損が確認できない場合も、流した際に通常の洗浄時とは異なる音がするなど「何か変だ」と感じたら、水を流すのを避けた方が良いでしょう。
異常や違和感の原因が判断できない場合は、無理に流したり自分で直そうとしたりせずに、専門の業者へ相談することをおすすめします。
自治体から要請を受けた場合
災害などにより、公共の下水処理施設や水道管などが破損した場合などは、自治体から「水を流さないように」と要請がかかる場合があります。
このような状況では、汚水処理の負担を減らすためにも自治体の指示に従いトイレを流さないよう注意が必要です。
こうした場合は、トイレを使用せずに簡易トイレや携帯トイレで代用したり、指示の区域を確認し、区域外のトイレを利用しに行ったりするなどの方法もあります。
まとめ
断水でトイレのタンクに水が供給されない状況でも、水をバケツなどで便器に流し込むことで通常通り流すことができます。
ただし、水の注ぎ方を誤ったり流してはいけないタイミングでトイレを流してしまったりすると、故障などにつながる場合もあります。
そのため、日頃からトイレを流す方法を試してみたり、生活用水の備蓄をしたりなど、断水時の水洗対策を考えておくとよいでしょう。
断水中・断水後にトイレの異常を感じたり、自分で対応してもトイレの不調が改善しなかったりした場合には、専門の業者に相談することをおすすめします。
岐阜県の水道・トイレ修理でお困りの際は、ぜひ「ぎふ水道職人」にご相談ください。
岐阜のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ぎふ水道職人(岐阜水道職人)」
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