トイレの排水管はつまりやすい？仕組みや対処法を解説 -ぎふ水道職人 -岐阜県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

毎日使うトイレですが、その仕組みについて把握していますか？排水管や配管など、トイレの奥はどういった仕組みなのかを押さえておくと、これまでの使い方を改めることができるでしょう。これまで頻繁につまりを起こしていた方をはじめ、トイレの仕組みについて知りたい方は、ぜひ本記事を参考資料の一つとしてお役立てください。

トイレの排水管はつまりやすい！仕組みを理解しよう

汚物やトイレットペーパーを流すと、ときどき「ゴボゴボッ」といった音や汚水が流れにくいときなどがあります。そもそもトイレは便器の奥にS字状の配管があり、その配管を通って排水管に流れ、下水道へと流れる仕組みです。

S字状の配管はカーブが上向きに設置されているため、水流や水圧によって汚物などを一度持ち上げてから下へと流れます。そのため、一度に大量のものを流してしまうと、このカーブでつまりが起きてしまうのです。また、排水管の直径は大便器の場合で7.5cmとやや細い形状をしています。食べ残しやネコの砂など、固形物を流す機会が多い場合は、排水管でもつまりが起きやすいと考えられています。

トイレの排水管がつまったら！水道業者に依頼を検討するポイント

もしトイレの排水管がつまったときは、必ず水道業者に点検を依頼しなければならないのでしょうか。水道業者に点検や修理を依頼するポイントとしては以下の3つが挙げられます。

・水が少量しか流れない日が続く場合
・汚水が逆流して使用できない場合
・汚水によって床下まで水があふれてしまう場合

もしトイレの排水が少しでも流れるようであれば、水道業者に点検を依頼しなくても自分で直すことが可能です。水道業者にトイレの点検を依頼する際は、上記3つのポイントを見極めてから相談すると良いでしょう。

トイレの排水管のつまりを自分で直す方法

トイレの排水管がつまったものの少しでも水が流れるようであれば、自分でつまりを改善することが可能です。ここではトイレの排水管がつまったときに試してほしい7つの方法をご紹介します。

・ラバーカップ
・真空式パイプクリーナー
・パイプクリーナー
・お湯とバケツ
・針金タイプのハンガー
・ペットボトル
・ビニール袋

なお、トイレのつまりを解消させる際は、必ず温水洗浄便座の電源を抜き、止水栓を閉めてから実施しましょう。そのまま作業を進めてしまうと漏電や感電、温水洗浄便座の故障などにつながる恐れがあるので注意してください。

ラバーカップ
ラバーカップはさまざまな水周りのつまりにも効果的な道具の一つです。使い方は、トイレの封水と呼ばれる水たまりに、ゴム製のカップを押し当て、空気を出し入れするだけ。ゴムカップが密閉していればしっかりと空気が奥に送り込まれるため、排水管のつまりが上下左右に動いてきれいに取り除くことができるでしょう。

ラバーカップは1,000円ほどの価格で最寄りのホームセンターやドラッグストアで購入できます。いつどのような理由からつまりが起きても良いように、自宅に一つ用意しておくと安心です。掃除の際にラバーカップを取り入れれば、排水管の奥でつまりかけていた汚れもきれいに取り除けます。現状を目視できない排水管だからこそ、こまめな清掃に取り入れるのがおすすめです。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーもラバーカップと同様のはたらきをする道具の一つ。その威力はラバーカップの5倍とも言われており、頑固なつまりも速やかに取り除けます。値段は2,000円ほど、ホームセンターで購入可能です。

なお、真空式パイプクリーナーを使う際の注意点としては、便器にヒビ割れがないことを確認してから作業することです。ヒビ割れがある状態で使ってしまうと、強い空気圧によって便器が破損するなどの二次トラブルにつながります。

パイプクリーナー
コンビニでも手に入れられるパイプクリーナーは、トイレのつまりにも効果的です。使い方はパイプクリーナーを封水に注ぎ入れ、規定時間放置するだけ。つまりの原因を薬剤が分解するため、手などを汚さずにつまりを解消できるでしょう。定期的に取り入れれば、排水管に付着したヘドロ汚れもきれいに除去できます。

お湯とバケツ
50度ほどのお湯をバケツに溜めたら、数回に分けて封水に注ぎ入れましょう。お湯は汚物やトイレットペーパーを柔らかくし、水流によって流れやすくなるので、軽度なつまりであればこの方法で改善するでしょう。ただし、熱湯を使用するのは厳禁です。熱湯を使うと陶器製の便器が破損したりヒビ割れたりする場合があります。

破損した便器を使用し続けると、水漏れや床下浸水などの大きなトラブルにつながるため、必ずぬるま湯で行うよう注意しましょう。

針金タイプのハンガー
自宅に針金タイプのハンガーがあれば、形を少し変えてつまりを取り除く道具として使うことも可能です。針金タイプのハンガーをまっすぐに伸ばしたら、先端をふっくらとしたＵ字状に曲げます。排水管に差し込んだときに傷が付かないよう、ガーゼなどを巻き付けると安心です。

S字状のカーブ部分から排水管へとハンガーを差し込み、なにかつまりのような感覚があったら、かき回してください。そうすることでつまりを簡単に取り除くことができるでしょう。

ペットボトル
空のペットボトルも効果的な道具の一つです。ラバーカップと同じ要領で、封水にペットボトルの飲み口を差し込みましょう。持ち手の部分を数回押して空気を入れると、排水管に留まっていた汚れやトイレットペーパーなどが上下左右に動き、つまりが改善します。

ただし、ペットボトルは硬い性質であるため、便器や腕に汚水が飛ぶといったトラブルにつながる可能性があります。便器や床に不要なタオルを敷いて養生したり、ゴム手袋やマスクなどを着用したりしてから作業しましょう。

ビニール袋
どこにでもあるビニール袋でもつまりを解消させることが可能です。まず利き手にゴム手袋を付けたら、2枚重ねにしたビニール袋を手にはめて拳を作りましょう。拳をつくった手を封水に押し当て、ラバーカップの要領で空気を送り込むように拳を出し入れします。何度か繰り返すことでつまりが取れ、症状が改善します。

トイレの排水管のつまりを放置するのは厳禁！

トイレの流れに異常が見られるのに、そのまま放置するのは厳禁です。ここでは放置したことで起きるトラブルについてご紹介します。

理由①トイレの故障につながる
トイレに異常が見られたりつまりが起きていたりするときは、必ず何らかの方法を持って対処してください。そのまま放置していると、トイレが故障してしまいます。

最悪の場合は便器の水がトイレから溢れ、温水洗浄便座の故障や漏電、感電などの大きなトラブルにつながる可能性があります。集合住宅であればトイレを管理するのは大家や管理会社なので、高額な費用を請求される可能性も考えられるでしょう。

理由②汚水が逆流する
トイレの異常やつまりなどを放置すると、汚水が逆流して使用できなくなる可能性があります。汚物などが溶けて茶色く濁った汚水なので、悪臭の原因につながったり、トイレの床材が根腐れを起こしたりする可能性があります。

理由③集合住宅の場合は被害が拡大する可能性も
お住まいの住宅が集合住宅であれば、隣接した部屋に汚水などが浸入し、床下浸水や壁への浸水とつながる可能性があります。広範囲にわたって浸水すると、入居者の待避が必要となり、修理費用のほかに待避用のホテル代なども別途必要になります。トイレの異常が見られるときは、速やかに対処するよう心がけましょう。

まとめ

トイレに取り付けられた配管や排水管は、私たちが想像する以上に細い形状をしています。つい過信して多くの物を一度に流してしまいがちですが、そのままの使い方では、これから先大きなトラブルを招くかもしれません。ご紹介した情報を踏まえ、この機会にトイレの使い方を改めるきっかけにしましょう。

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