ユニットバスは交換できる！費用相場と依頼先を解説 -ぎふ水道職人 -岐阜県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

「ユニットバス」というと、トイレと浴槽が一緒になっているタイプのお風呂をイメージするかもしれません。こうしたタイプもユニットバスの一つですが、そもそもユニットバスとは在来工法でない、あらかじめ製作したパーツを現地で組み立てるタイプのお風呂のことをいいます。

こうしたユニットバスの交換は可能なのでしょうか。
今回は、ユニットバスの交換について、交換方法や費用について解説します。

ユニットバスとはどんなお風呂？

ビジネスホテルで使用しているタイプもユニットバスですが、実は、ほとんどの家庭で使われているお風呂は、ユニットバスといえます。

■タイル張りの「在来工法」のお風呂はほとんど見かけない
「在来工法」と呼ばれるタイルを1枚ずつ貼って仕上げていくお風呂は、手間も時間もかかり費用も高額となるので、今では一般家庭ではほとんど使われていません。そのため、一般家庭でのタイル張りのお風呂はほとんど見かけなくなってしまいました。

■ユニットバスとは素早くカンタンに組立できるお風呂のこと
ユニットバスとは「在来工法」とは違い、あらかじめお風呂用の素材で「浴槽・天井・壁」などをユニットとして作成し、現地で素早く組立して完成させるお風呂のことです。

ビジネスホテルで使用しているトイレが一体化したお風呂もユニットバスである一方、一般的な戸建てのお風呂もユニットバスとなります。

■ユニットバスには3つの種類が存在する
ユニットバスには次の3種類があります。

1点ユニットバス：一般家庭で使われている「浴槽と洗い場」で構成されるお風呂
2点ユニットバス：賃貸マンションに多い「浴槽と洗い場、洗面台」が一つの空間にまとめられたお風呂
3点ユニットバス：浴槽・洗面台・トイレ」が一体化したお風呂

ユニットバスの交換、費用の目安は？

では、ユニットバスを交換するにはどれくらいの費用が必要なのでしょう。

メーカーやグレード、オプションの有無で費用は大きく変わってきます。
ここでは、ユニットバス交換の相場費用を解説します。

■工事種別での相場費用
ここでは、お風呂のタイプ別の工事費用を紹介します。

・ユニットバス⇒ユニットバスへの交換：80～90万円（工事期間4～5日）
・在来工法⇒ユニットバスへの交換：100～110万円（工事期間7日）
・浴室の移動、拡張工事：200万円～（工事期間7日～）

工事種別で見てみると「ユニットバスからユニットバス」への交換工事が、最も安くなっています。

ただ、古い住宅だと既存のお風呂が「在来工法」で作られている場合もあるので、その場合には少し高くなってしまいます。また、お風呂の位置を変えたり、広いユニットバスに交換したりする際には、大規模なリフォームを必要とし、かなりの費用が必要となってきます。

■ユニットバスのグレードによる相場費用
今度は、ユニットバス本体のグレードによって費用が変わるので、ユニットバスのグレード別の費用を紹介しておきます。

【ローグレード】60万円～75万円
・シャワーヘッドや水栓がシップルなタイプ
・浴槽や床は断熱材を使用していない

【ミドルグレード】65万円～85万円
・シャワーや水栓はメタル調でオシャレ感がある
・浴槽や床には断熱材を使用
・床には乾きやすい素材を使用

【ハイグレード】90万円～110万円
・シャワーや水栓は高級感のあるデザイン
・壁パネルにデザインが施されているので高級感がある
・バスタブにジェットバスなどのオプションがつけられる

予算との兼ね合いがあるので押し売りはできませんが、ローグレードとミドルグレードとには10万円ほどの差しかありません。

保温効果を考えると電気代やガス代の節約になり、長いスパンで見ると10万円の元は充分取れるので、できればミドルタイプ以上のグレードがおすすめです。

■ユニットバスへのオプション別の相場費用
ユニットバスにはさまざまなオプションを、つけることが可能です。カタログで見たユニットバスどおりにするには、オプションを付ける必要があるので、「カタログ＝標準のユニットバス」ではないことを把握しておきましょう。

・浴室換気暖房乾燥機をプラス：7万円～10万円
・残り湯利用機能をプラス：3万円～5万円
・折り戸から三枚引き戸に交換：7万円～10万円
・手すりをプラス：5,000円～1万円（1本当たり）
・浴室専用スピーカーをプラス：5万円～6万円
・浴室専用テレビをプラス：3万円～15万円（インチによって異なる）
・ジェットバスをプラス：12万円～15万円

これら以外にも、メーカーによってさまざまなオプションが用意されています。予算と相談しながら、お風呂が楽しく便利になるオプションを選びましょう。

■標準的なユニットバス工事の相場費用
ではここで、標準的なユニットバス工事の相場費用を紹介しておきますので、参考にしてください。もちろん、お風呂場の状況や選ぶユニットバスやオプションで費用は変わってきます。

・解体工事1（システムバス解体・撤去）：50,000円
・解体工事2（間仕切壁解体・撤去）：11,000円
・木工事1（浴室入口ドア枠）：32,000円
・木工事2（間仕切り・壁）：17,000円
・設備1（ユニットバス本体）：450,000円
・ユニットバス組立工事：98,000円
・給排水設備工事：15,000円
・電気工事：25,000円
・諸経費：135,000円

費用合計：833,000円

ユニットバスの交換費用を抑える方法

ユニットバスを交換する際には、高額な費用が必要になってきますから、できるだけ費用を抑えたいですよね。そこで、ユニットバスの交換費用を抑えることができるポイントを紹介しましょう。

■複数の業者に見積もり依頼をする
ユニットバスを交換する際には、1社に決め打ちするのでなく、複数の業者に見積もり依頼をすることが重要なポイントです。

業者によって強いメーカーがあり、そのメーカーのユニットバス本体を安く仕入れることができます。また、在庫を抱えている場合には、格安な値段で提供できるケースもあります。

いずれにしても、複数の業者に見積もり依頼することで、最も安い業者に依頼することができて、費用を抑えることができます。ただし、あまりにも安すぎる場合は、見積もり内容を担当者にしっかり聞いて、後で追加請求などがないのかを確認しておきましょう。

また、見積もりの依頼先は、浴室のリフォームをしている会社に依頼します。ユニットバスの販売のみをしているショールームに依頼すると、見積もりはしてもらえますが他の工事業者への発注となり、割高になることが多いです。

ユニットバス製品を取り扱っていて、工事も自社で行なっているお風呂のリフォームをしている会社に依頼するのが、費用を抑えるコツにもなります。

■ユニットバスのグレードを抑える
高いグレードのユニットバスを見てしまうと、低いグレードのユニットバスがとても貧弱に見えてしまいます。ですから、最初から最高級グレードを見るのでなく、低いグレードから確認していきましょう。

先のグレードの相場価格でも触れていますが、最低のグレードは避けた方が無難ですが、最高級グレードも避けた方が良いです。予算と相談しながら、それなりのグレードのユニットバスを選ぶようにしましょう。

■自治体の補助金制度を活用する
ユニットバスを交換する工事は、リフォーム工事に分類されます。リフォーム工事には国や自治体からさまざまな補助金が用意されているので、条件が一致すれば補助金を申請することも可能です。

補助金の適用可否については、工事会社がプロとして良く知っているので、「補助金は使えますか」と相談してみましょう。

ユニットバスの交換とともにつけたい機能

ユニットバスを新しく交換するなら、便利機能は搭載しておきたいですね。
当然ながら予算との兼ね合いもありますが、ぜひつけておきたい機能をご紹介します。

■追い焚き機能は必須
オプションとしての追い焚き機能は、必須であるといって良いでしょう。これまでのユニットバスにも搭載されていたなら、間違いなく選んでいるはずですが、これまでのお風呂に追い焚き機能がなかった場合は、ぜひオプションで追加しておきましょう。

寒い冬には、追い焚き機能があると直ぐにバスタブのお湯が適温になるので、とてもありがたい機能です。

■浴室換気暖房乾燥機は換気扇として利用できる
浴室で選択物は干さないので、浴室換気暖房乾燥機は不要だと思っていませんか？浴室換気暖房乾燥機は、濯物を乾かすのが主な目的でなく大型の換気扇とイメージした方がいいでしょう。

お風呂場の乾燥、カビ防止にとても役立ちます。さらに、暖房や冷風などの機能も搭載しているので、夏場に扇風機のように使うこともでき、冬場では浴室を温めてヒートショックを防止することもできます。

窓がないユニットバスでは換気扇は必須なので、せっかくリフォームを行うなら浴室換気暖房乾燥機を設置することをおすすめします。

■余裕があるならジェットバスも検討しよう
もしも予算に余裕があるなら、ジェットバス機能の搭載も検討してみてはいかがでしょうか。

ジェットバスなんて贅沢な機能だと思われるかも知れませんが、お風呂はリラックスして心身を癒す場所でもあります。

そこにジェットバスがあれば、バスタブに浸かりながらマッサージ効果を得られて、血行促進やリンパの流れを整えることもできるので、健康な身体を手に入れることも可能です。

まとめ

今回はユニットバスの、交換と費用について詳しく解説してきました。ユニットバスを交換する時は、お風呂の部屋の大きさに収まるサイズであれば、費用を抑えることが可能です。

オプションは色々あるので、予算と必要な機能を検討して決めると良いでしょう。ただ、追い焚き機能と浴室換気暖房乾燥機は、プラスしておくことをおすすめします。

長い間毎日利用するお風呂ですから、交換するなら楽しくて機能的なお風呂にしたいですね。