水のコラム
トイレの手洗い管から水が出ない!?
トイレには、タンクの上部に手洗い用の水が出るタイプのものがあり、この部分のことを手洗い管と言います。その手洗い管から水が出なくなってしまったら、一体どうすればいいのでしょうか?ここでは、手洗い管から水が出なくなる原因やそのチェック方法、対処方法などについて解説します。
手洗い管から水が出ない!チェックするべき箇所は?
トイレタンクの上部にある蛇口は「手洗い管」と呼ばれ、水を流すと便器が洗浄されると同時に蛇口から水が出て、手を洗うことができます。便器への水が止まると蛇口からの水も止まります。
もしこの水が出なくなってしまったら、手を洗えなくなるだけではありません。タンクの中に水が溜まらなくなるため、次に便器を洗浄することができなくなってしまいます。そんな時は、今から挙げる箇所をチェックして、原因を探っていきましょう。チェックする箇所は次の6つです。
・止水栓
・ボールタップ
・浮き球(浮きゴム)
・ダイヤフラム
・じゃばらホース
・手洗い管のフィルター
次に、それぞれについて詳細を説明していきます。
チェックポイントの概要と原因として考えられること
・止水栓とその周辺
トイレタンクの傍には、止水栓と言ってトイレに給水を行うための元栓があり、通常は蛇口をひねった(水が出ている)状態なのですが、例えばタンクの掃除のために、家族の誰かがその止水栓を閉めて、開けるのを忘れたままにしていると、トイレに水が流れなくなります。この場合は、マイナスドライバーなどで、止水栓を開けてあげれば、正常に戻ります。
また、止水栓と給水管の継ぎ目から水が漏れていれば、止水栓と給水管をつなぐナットが緩んでいる可能性があります。その場合は、ナットをレンチなどで締め直せば水漏れが止み、水が滞りなく給水されるようになります。どちらの場合も、簡単に対処可能なので、ぜひトライしてみて下さい。
・ボールタップ
トイレタンクの中には、レバーをひねると水が流れるために必要な部品がいくつかセットされています。止水栓から出た水は、給水管を通ってタンクの中のボールタップという部品につながり、そこからじゃばらホースを通って手洗い管へと流れていきます。ボールタップは、タンク内に水を出し止めする制御を行っているものです。
この部品が劣化などにより破損してしまうと、水の制御ができなくなるため、タンクに水が供給されない、逆に水が出続けて止まらないといったことが起こります。ボールタップが原因かどうかは、タンクの蓋を開け、じゃばらホースを外し、タップに付いている浮き球が下がっている状態で水が出るかを確認して下さい。浮き球が下がっていても水が出ないなら、ボールタップか、後述のダイヤフラムの故障です。
・浮き球
ボールタップに付いている浮き球は、タンク内の水量を調節する部品です。浮き球が水位の上昇と共に上に上がると、ボールタップからの給水が止まり、反対に便器の洗浄で水位が下がると給水が始まります。この浮き球が破損すると、ボールタップからの給水が制御できなくなってしまいます。対処としては交換しかありません。
・ダイヤフラム
ダイヤフラムも、ボールタップ内部に付いている部品で、ボールタップ内の圧力を調整しています。この部品にはゴム製のパッキンが付いており、これが劣化により破損してしまうと、ボールタップの給水が上手くいかなくなります。こちらも交換が最も適切な方法です。
・じゃばらホース
ボールタップから手洗い管へ水を供給しているのがじゃばらホースです。このホースが何らかの理由で破れ、水漏れを起こすことにより、手洗い管へ水が流れなくなり、水が出なくなったり、勢いが弱くなったりします。じゃばらホース破損の場合も交換がベストです。
・手洗い管のフィルター
手洗い管の蛇口には、キッチンなど他の水回りの蛇口と同様に、水と共に流れてくる錆や砂などを取るためのフィルターが付いている場合があります。このフィルターに長年のゴミが蓄積して詰まりを起こし、水が流れないようになることがあります。いらなくなった歯ブラシなどを使って、フィルターのゴミを取り除いてあげれば、水が出るようになります。
ボールタップ、ダイヤフラムの交換方法
タンクの水量や給水の制御を行っているボールタップやダイヤグラムは、故障した場合、部品を交換するのが一番簡単で時間のかからない方法です。ここでは簡単に、その交換方法を説明しておきます。ちなみに、ボールタップは2,500~3,000円、ダイヤフラムが1,000~2,000円程度、どちらもホームセンターやネットで購入可能です。
・ボールタップ交換手順
1.止水栓を閉めて、水を止める。
2.タンクの蓋を持ち上げてはずす。
3.レバーを回して、タンクの水を抜く。
4.タンクの中央にボールタップが見えるので、給水管とのつなぎ目にあるナットを取り外し、古いボールタップを取り外す。
5.新しいボールタップを取り付け、ナットを締める。
6.止水栓を開け、レバーを回して、水が正常にタンクに溜まることを確認する。
・ダイヤフラム交換手順
1.1~4まではボールタップと同一。
2.ボールタップから浮き球レバーをはずす。
3.ナットを回して外し、古いダイヤフラムを取り外す。
4.新しいダイヤフラムをボールタップに取り付け、ナットを締め、浮き球レバーを付ける。
5.5~6はボールタップと同一。
ちなみに、これらの部品の交換を業者に依頼したとしたら、部品の材料費+作業料金や交通費、夜間や早朝に依頼するなどした場合は、時間外料金がかかることもあります。調べたところ、ボールタップやダイヤグラムの交換は、8,000~10,000円程度になるようです。業者により料金には差があるため、事前に見積もりを取り、料金を比較してみるといいかも知れません。
ぎふ水道職人は、これからもトイレを見守り続けます。
トイレの手洗い管から水が出ない場合、タンクの部品が破損していることが多いこと、また原因によっては、業者に依頼しなくても、自分で直すことができるケースがあることなどがお分かり頂けたでしょうか。ぎふ水道職人は、岐阜市、大垣市、各務原市、多治見市、高山市などで、水回りのサポートをさせて頂いております。水周りのトラブルは、ぎふ水道職人までお気軽にお問い合わせください。
岐阜のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「ぎふ水道職人(岐阜水道職人)」
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