水のコラム
混合水栓の交換方法を解説!設置タイプ別の手順と注意点
キッチンやお風呂、洗面所などで使用される混合水栓は、毎日使う設備だからこそ、突然の故障や水漏れは深刻な問題になります。しかし、正しい知識と工具があれば、混合水栓の交換は自分でも行える作業です。
この記事では、混合水栓の設置タイプごとの特徴や交換手順、注意点について詳しく解説します。DIYで挑戦する方はもちろん、業者に依頼する際の参考にもなる情報を紹介していきます。
混合水栓の交換前に知っておきたい基礎知識
混合水栓の交換作業をスムーズに行うには、水栓の種類や寿命、必要な工具など、基本的な知識を押さえておくことが重要です。トラブルを防ぐために基本を押さえておきましょう。
水栓の種類と寿命について
一般的な混合水栓の平均寿命は10〜15年程度です。使用頻度や水質によって変わりますが、以下のような症状が出始めたら交換時期のサインと考えられます。
- ●ハンドルを操作しても水量や温度が調整しづらい
- ●蛇口の根元やホースから水が漏れる
- ●水の出が悪くなってきた
- ●カルキ臭さが気になる
また、見た目の劣化や使い勝手の悪さを感じたら、機能面でのトラブルが起きる前に予防的な交換を検討するのもよいでしょう。
交換のタイミングと事前準備
交換作業を行う際は、以下のポイントを事前に確認しておくことをおすすめします。
- ●現在の水栓の型番や設置タイプを確認
- ●取付穴のサイズや配管の状態をチェック
- ●作業スペースの確保と養生
- ●家族に作業予定を伝え、断水の時間帯を調整
特に、キッチンの混合水栓を交換する場合は、食事の準備に影響が出ないよう、作業時間帯に配慮が必要です。
必要な工具とパーツリスト
基本的な交換作業に必要な工具は以下の通りです。
- ●モンキーレンチ(2個)
- ●六角レンチセット
- ●プラスドライバー
- ●マイナスドライバー
- ●シールテープ
- ●ウエス(雑巾)
- ●バケツ
- ●懐中電灯
また、水栓本体以外に必要なパーツとして
- ●パッキン類(本体付属のものを使用)
- ●逆止弁(必要に応じて交換)
- ●給水ホース(劣化している場合は交換)
を用意しておきましょう。工具やパーツは作業前に揃えておくことで、途中で作業が中断することを防げます。
混合水栓の設置タイプと特徴
混合水栓には設置場所や使用目的に応じて様々なタイプがあります。交換作業を始める前に、現在使用している水栓のタイプを正確に把握し、適切な新品を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な3つのタイプについて、特徴と選び方のポイントを解説します。
壁付タイプの特徴と選び方
壁付タイプは、キッチンや浴室でよく見かける水栓です。壁から直接水栓が出ているのが特徴で、2本の給水管(偏心管)で固定されています。
取り付けの際は、偏心管の芯間距離が重要なポイントです。一般的な芯間距離は150mmですが、製品によって異なる場合もあるため、必ず現在の水栓の寸法を計測してから購入しましょう。
水栓の首の長さ(スパウト)も重要な選択基準です。シンクや浴槽の大きさに合わせて、適切な長さを選びましょう。また、お湯と水の表示が見やすく、操作しやすいレバーの位置にも注目しましょう。
台付タイプの種類と特徴
台付タイプは、キッチンカウンターや洗面台に直接取り付けるタイプです。取付穴の数によって、ワンホールタイプとツーホールタイプに分かれます。
ワンホールタイプは1つの穴に本体を設置し、その中に給水管と給湯管が通ります。取付穴径は通常35mm前後です。シンプルな構造で見た目もスッキリしているため、システムキッチンでよく使用されています。
ツーホールタイプは給水管と給湯管をそれぞれ別の穴に通します。標準的な取付穴の間隔は、キッチン用が203mm、洗面台用が102mmです。デザイン性が高く、蛇口とレバーを別々に配置できる利点があります。
洗髪シャワータイプの特徴
洗髪シャワータイプは、主に洗面台で使用される水栓です。引き出せるシャワーヘッドが特徴で、洗髪や洗面台の掃除に便利です。
シャワーヘッドには、整流・シャワー・泡沫など、複数の吐水パターンを切り替えられるタイプが多くあります。ホースの長さは通常1m前後で、収納時にスムーズに戻るバランス設計になっています。
取り付けには専用の工具が必要になることが多く、ホースの接続や水漏れ防止の処理にも気を配る必要があります。シャワーヘッドの重さやホースの取り回しを考慮して、使い勝手の良い製品を選びましょう。
壁付タイプの混合水栓を交換しよう
壁付タイプの混合水栓をDIYで交換する作業は、比較的シンプルです。ただし、水平を保つための調整が重要になります。ここでは、作業手順を詳しく説明していきます。
壁付水栓の取り外し手順
まず、水道の元栓を完全に閉めることから始めます。元栓を閉めた後、水栓を開けて配管内の残水を抜いてください。
作業スペースの床に養生シートを敷き、工具類を使いやすい位置に並べます。モンキーレンチ2本を用意し、蛇口本体と偏心管の取り外しに使用します。
取り外しの手順は以下の通りです。
- 1.水栓本体の袋ナットを緩める
- 2.本体を偏心管から外す
- 3.偏心管を反時計回りに回して壁から取り外す
古い偏心管が固着している場合は、無理な力を加えずに専門家に相談することをお勧めします。
新しい水栓の取り付け方
新しい水栓を取り付ける前に、配管内部の清掃が重要です。古いシールテープやゴミを取り除き、きれいな状態にしましょう。
取り付けの基本手順は以下です。
- 1.新しい偏心管を仮止めする
- 2.水平器で偏心管の高さを確認する
- 3.パッキンを取り付ける
- 4.水栓本体を設置し、袋ナットで固定する
特に偏心管の位置決めは慎重に行います。左右の高さが揃っていないと、見た目が悪くなるだけでなく、水漏れの原因にもなるため要注意です。
シールテープの巻き方と注意点
シールテープは水漏れを防ぐ重要な役割を果たします。正しい巻き方で確実に施工しましょう。
シールテープを巻く際のポイントは以下です。
- ●ネジ山の逆方向(時計回り)に巻く
- ●テープが重なるように7~10回程度巻く
- ●巻き終わりはネジ山に沿ってきれいに切る
シールテープを巻きすぎると、かえって水漏れの原因になります。適度な量を心がけましょう。
取り付け完了後は以下の手順になります。
- 1.元栓をゆっくり開ける
- 2.各接続部から水漏れがないか確認する
- 3.水栓を操作して水の出具合をチェック
水漏れが見つかった場合は、袋ナットの締め付けを確認し、必要に応じて増し締めを行います。
台付タイプの混合水栓を交換しよう
台付タイプの混合水栓は、取付穴の数によって交換手順が異なります。作業を始める前に、カウンター下のスペースを確保し、必要な工具を準備しましょう。
ワンホールタイプの交換手順
1つの穴に本体を設置するワンホールタイプは、以下の手順で交換を進めます。
1. 事前準備
- ●シンク下の収納物を一時的に移動しておく
- ●養生シートを敷く
- ●タオルやバケツを用意(残水受け用)する
2. 止水作業
- ●給水・給湯の止水栓を右に回して閉める
- ●蛇口を開けて配管内の残水を抜く
3. 既存の水栓を取り外す
- ●カウンター下の固定具を緩める
- ●給水・給湯ホースを外す(残水に注意)
- ●本体を上から慎重に引き抜く
ツーホールタイプの交換手順
ツーホールタイプは蛇口とレバーが別々の穴に設置されます。作業手順は以下の通りです。
1. 取り外し準備
- ●止水栓を完全に閉める
- ●カウンター下に養生
- ●工具を使いやすい位置に並べる
2. 本体の取り外し
- ●給水・給湯の配管を順に外す
- ●固定ナットを緩める
- ●上部から本体を慎重に取り出す
3. 新品の取り付け
- ●穴位置を確認(一般的な間隔は203mm)
- ●新しいパッキンを取り付ける
- ●本体の位置を決めて固定
パッキンとホースの接続方法
水漏れ防止のため、パッキンとホースの接続は特に丁寧に行います。
パッキンの取り付けポイント
- ●取付面の汚れを完全に落とす
- ●パッキンの向きを確認する
- ●均一な力で締め付ける
ホース接続の注意点
- ●ホースの長さを確認する(無理な曲げ禁止)
- ●逆止弁を忘れずに取り付ける
- ●ナットの締め付けは初めに手締め、次に工具を使った閉めと2段階で行う
作業完了後は水を出して水漏れチェックを行います。少しずつ水量を上げながら、各接続部を入念に確認しましょう。問題がなければ、最後にカウンター下の収納物を戻して完了です。
洗髪シャワータイプの交換ポイント
洗髪シャワータイプは、洗面台で使用される便利な水栓です。シャワーヘッドを引き出して使えるため、洗髪や洗面台の掃除に重宝します。ここでは、快適な使用のためのシャワーヘッドの選び方から、確実な取り付け方法までを解説します。
交換するシャワーヘッドの種類と選び方
シャワーヘッドは使用頻度が高い部品です。用途に合わせて適切なタイプを選びましょう。
吐水パターン別の特徴
- ●整流タイプ:まっすぐな水流で水はねが少ない
- ●シャワータイプ:広範囲に水が届き、洗い流しに便利
- ●泡沫タイプ:優しい水流で節水効果も高い
選ぶ際のポイント
- ●ホース長さは使用環境に合わせる(標準は1m前後)
- ●切り替え機能の操作性をチェックする
- ●ヘッド部分の重さを確認する(軽すぎると使いづらい)
ホースの接続と水漏れ防止策
水漏れのない確実な接続が重要です。特に注意が必要なポイントを説明します。
接続の基本手順
- ●古いホースを外し、接続部を清掃
- ●新しいパッキンを正しい向きで取り付ける
- ●ホースを折り曲げずにまっすぐ通す
水漏れ防止のコツ
- ●パッキンは必ず新品を使用する
- ●ナットの締め付けは適度な力で行う
- ●ホースの折れや捻れに注意する
取り付け後の動作確認
作業完了後は、必ず以下の項目を確認します。
基本動作のチェック
- ●水栓の開閉がスムーズか
- ●シャワーヘッドの切り替えは正常か
- ●ホースの収納具合は適切か
水漏れチェックのポイント
- ●接続部分を入念に確認し、シャワーヘッドからの水もれはないか
- ●水圧を変えて確認(低圧→高圧)
最後にシャワーホースの動きをチェックし、スムーズに出し入れできることを確認して作業完了です。
DIYで失敗しないための注意点
混合水栓の交換は、基本的な知識と工具があればDIYで可能な作業です。しかし、水回りの作業だけに、失敗すると大きなトラブルにつながる可能性もあります。ここでは、よくある失敗例とその対処法、必要な部材が手に入るホームセンター情報をご紹介します。
よくある失敗とその対処法
工具の準備不足
- ●作業途中で工具が足りないことに気付く
- ●間違ったサイズの工具を使用してナットを傷める
作業前に必要な工具を確認し、サイズ違いも用意しておきましょう。
部品の選び間違い
- ●取付穴のサイズが合わない
- ●配管の形状が異なる
現在の水栓の型番を控え、販売店で適合を確認しましょう。
作業手順のミス
- ●止水を忘れて周囲を水浸しにしてしまう
- ●パッキンを付け忘れる
作業手順を事前に確認し、チェックリストを用意しておくと便利です。
水漏れを防ぐコツ
パッキン・シールの確認
- ●古いパッキンは必ず新品に交換
- ●シールテープは適度な巻き方を心がける
- ●接続部分は念入りに清掃
締め付けの加減
- ●手締めから始めて徐々に増し締め
- ●工具使用時は力を入れすぎない
- ●締め付け後は必ず水漏れチェック
岐阜県でおすすめのホームセンター
DCM 21岐南店
住所:岐阜県羽島郡岐南町八剣8丁目103
営業時間:資材館 7:00~20:00
生活雑貨から建築資材まで幅広く取り扱い、木材カットサービスも充実
スーパービバホーム 岐阜柳津店
住所:岐阜県岐阜市柳津町流通センター1丁目52
営業時間:資材館 6:30~21:00
建材や工具など業務用資材も豊富、1,100台分の広々駐車場完備
カインズ可児店
住所:岐阜県可児市瀬田828
営業時間:9:30~20:00
DIY用品が充実、工作室の無料利用も可能
ホームセンターバロー 正木店
住所:岐阜県岐阜市鷺山新町8-15
営業時間:本館9:00~20:00(資材売場7:00~20:00)
生活雑貨やDIY用品が豊富、早朝から利用可能な資材館を併設
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